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ANAオープンゴルフトーナメント 2004

Y・E・ヤン この日3日目の単独2位より価値あるもの?!17番のイーグル賞100万円

ピンまで15ヤードのグリーンエッジから、パターでねじ込んだ。イーグル奪取にピョンピョンと小躍りしながらボールを拾い上げて戻ってきたヤンに、今季からバッグを担ぐキャディのジャレット・ラブさんが耳打ちする。
「何か賞金があるんじゃない?」。
17番パー5にはこの決勝ラウンドから、イーグル賞100万円がかけられている。
グリーンサイドの看板を確認して、改めてハイタッチでお祝いした。

しかし2人とも、日本語が読めないから賞金配分まではわからない。ホールアウトするなり、そばにいたスタッフに勢いこんでたずねた。
「17番は一人100万円? それとも、みんなで分けるの?」。
この日17番でイーグルを奪った選手はヤンのほかに、伊沢利光、丸山大輔、張連偉、谷口拓也らがいた。この5人の均等割りなら、20万円しか手元に残らない計算になる。

「ええっ!!ほんとうに!?」。質問の答えを聞いて、再び小躍りしたヤン。
賞金は、一律100万円だった。

「やったね〜!! じゃ(賞金の)10%よろしくね!」とラブさん。
たちまち渋い顔を作ったヤンは、「ウ〜ン・・・5%が限度だな」と、言って舌をペロリ。
「ひどいやつだな〜」と笑って小突きあった2人は、イーグル賞にすっかり気をよくして今季2勝目を狙う。

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