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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2018

Y・E・ヤンが首位キープ

冬の寒空で、46歳が残り3ホールを半そでで通した。「集中して寒さを感じなかった」と、最難関の最終パー3は、手前25ヤードのラフからSWで寄せきれなかった3メートルのパーパットをねじ込み、伝説のメジャーチャンプが若々しくガッツポーズを握った。

コースでは、プロの夫がかいがいしく世話を焼いた。
今週、キャディバッグを担いで歩くのは、7つ下のミジン夫人。
いつもの楽々電導カートと勝手が違って、ラインや風の読みや、歩測や番手選びのほかにも“キャディ”に代わってバンカーをならしてあげたり、キャディバッグの置き位置に気を遣ってあげたり、次に持つかもしれない番手をあらかじめ1、2本抜いて、軽量のバッグをさらに軽くしてあげたり、夫のひと手間が増えても、「妻がプレーのリズムを指摘してくれたり、練習でやっていることをするようにと言ってくれたり。今日もコンビネーションは良かったですよ!」。

単独首位で飛び出した前夜はひとまず、夫人と2人で宿近くの寿司店でしっぽりとささやかな祝宴。
「2日終わって4打のリードですけど、グリーンが難しいコースなので。2日で逆転というのは可能性として、十分ある。追いかけてくる選手に負けないように、逃げることを心がけたい」。
妻の献身に、1日ずつ報いて仲良く足並みそろえて今年最後の頂上を目指す。



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