記事

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2018

選手会長が、4打差2位

虎さん?遼さん??
先週の大会の結果で最後30人目のひと枠に、滑り込んだ選手が、3日目の最終組にこぎつけたが「1位で入った人は、アンダーからスタートできて、ぎりぎりの人はオーバーからという形で3日目が、最終組だったらすごいことだと思いますけど」。

どんな形で出場にこぎつけようと。そのハンディはつかない。「大会が始まれば、みなゼロからのスタート」。
いよいよ王者の中の、王者を決める。
今年最後の頂上戦に、まっさらな気持ちで乗り込んだ。
石川が、今季初Vに望みを残した。

7位タイから出た2日目はスタートの1番で、右のがけ下に落としてボギーの幕開け。
「2番でバーディをとってもまたボギーを打つ。前半は、ばたばたした」。
嫌な流れを食い止めた。
6番で4メートルのイーグルチャンスを迎えた。
惜しくも外しても、7番で連続バーディを記録。
9番ではほぼ直角に曲がる7メートルのフックラインをねじ込んだ。
アンダーパーで突入した後半。
11番でボギーも12番で1メートルのパーパットをしのいだ。13番で、7メートルのバーディパットを沈めた。
直後の14番でもまた、2メートルを拾って「12、13、14番あたりはパットで3打、ボギーにしそうなところをしのげた」。

16番の、パー4ではショットで魅せた。
木に阻まれた2打目は、サンドウェッジでちょうどフルスイングの100ヤード。「奥の傾斜に落とせば10ヤードくらい戻るかな、と」。高い球で、計算どおりにピン奥に着弾したボールは傾斜を伝ってピンそばで止まった。
2位と4打差の2位タイで、V争いに加わった。

史上最年少の選手会長に就任した今季。
昨年覇者がなしとげた快挙が身に染みる。
今大会での大逆転で、史上初の選手会長・賞金王に輝いた優作。

「優作さんが、選手会長をされている時期は去年半年ぐらいしか知らない。その前の勇太さんの3年間も、大変な部分をすぐそばで見ていたわけではない。でも2人とも、1年目は大変だったと聞いた。皆さん、苦労しているというのはある。そういうのを払拭したい」と石川も激動の1年を、明るく締めくくりたい。

3日目は、全米プロ覇者と賞金1位としのぎを削れることが決まってそれも「楽しみ」。
単独首位のY・E・ヤンは「去年QTまで出て、今年クラウンズで勝って、世界メジャーでも勝った。日本でもトップクラスの選手」。
かたや、いよいよ賞金王へのカウントダウンを始めた周吾。
「2人の良さは集中力から来ている。自分もいかに集中力を保てるか」と、2人の実力者に挟まれ自然と気持ちは引き締まる。

まだ米ツアー転戦中に、ここで2位と5打差の圧勝を飾ったのは2015年大会。
「3年前は、いつでもたくさんバーディが獲れるようなゴルフをしていた。今週のほうが、少しチャンスは少ないかな」。
どんなに七転八倒した1年も、今年も最後は選手会長が華麗にキメる!!
  • 明日もがんばろう

関連記事