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サントリーオープンゴルフトーナメント 2004

中川勝弥が首位と1打差の通算5アンダー、2位タイ浮上<サントリーオープン2日目>

シード2年目の今シーズンは、これまで苦戦が続いていた。18試合中、予選通過はわずかに5試合。賞金ランクは118位・・・。「早く(シードを)決めたい・・・その気持ちから、焦りもあったと思います。早く結果を出さなくては、と思うほどに苦しいばかりで、ゴルフをしてても楽しいことなんかひとつもなかった」と振り返る。

そんな日々の中から普段の明るさを取り戻したのは、先週出場したツアー外競技の関西オープン。最終日は、首位と6打差から追い上げて2位。久々の優勝争いに、「自分の力を信じて思い切りプレーする」姿勢を、思い出したのだ。

「久しぶりに『ゴルフが楽しい』と思うことができた。これまでは精神的な弱さから、プレーする前から悪いイメージばかりを先に作ってしまっていた気がします。でも、自分にはもう失うものは何もない・・・そう思ったら開き直ってプレーすることができた。順位やスコアは、精一杯やった結果なのだから。いろいろ考えるのはやめようと・・・」。

先週つかんだ良いイメージを、引き続きここ総武にも持ち込んで、「この2日間は、今年初の楽しいラウンド。パッティングもスコスコ入ってくれて、ベストラウンドができましたよ」と、頬も緩んだ。
先月、師匠と慕う高橋勝成が、次男・勝紀君を白血病で失った。壮絶な闘病生活を、中川も間近で見てきただけに、気丈に振舞う師匠の心遣いがかえってつらく、「こんなときこそ自分が良い結果を出して、喜ばせたい」という思いが強い。
「勝成さんの笑顔が見たい」その気持ちを支えに、優勝争いにのぞむ。

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