Tournament article

ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2004

一度は圏外に消えた高山忠洋が再び初優勝のチャンス、3位タイ

「勢いで行くしかない」
一度は圏外に消えた高山忠洋が再び初優勝のチャンス、3位タイ
6アンダーの単独首位からスタートした前日2日目は、「暑さにやられて集中力を欠い た」と、スコアを崩して大きく後退。
巨人の小久保裕紀内野手らがOBの和歌山県・星林高校野球部出身だが、「ブランクも あるし、もう高校球児じゃないっすね・・・」と自らのスタミナ切れに、苦笑い。
首位と8打差“圏外”の20位タイからスタートしたこの日3日目は、はじめは気楽に ティグラウンドに立った高山だったが、15番横のスコアボードを見て、再び闘志がわ いてきた。
それまで、2番からの3連続を含む7アンダーとスコアを伸ばしていた高山に比べ、上 位陣が伸び悩んでいたからだ。
「これなら、チャンス」とがぜん燃えた高山は、「ここまで来たからには、伸ばせる だけ伸ばそう」と気合を入れた。最終18番では、残り107ヤードをピッチングサンド で50センチにつけてバーディフィニッシュ。首位と2打差の通算11アンダー、3位タイ と、初優勝も十分狙える位置に返り咲いてホールアウトした。
先輩の小久保選手はこの日10日から、オールスター戦にのぞむ。
「いつか、予定があったら食事でもしよう」といわれている先輩に、負けじと良い報 告をするためにも、再び初優勝のチャンスを迎えた最終日こそ、踏ん張りどころだ。
上位には、片山晋呉、ジェット、ジャンボと強豪が立ちはだかるが「技術がない僕 は、胸を借りるつもりで勢いで行くしかない」。この日夜はしっかりと睡眠をとり、 若さを武器に戦う作戦だ。

関連記事