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〜全英への道〜 ミズノオープン 2004

全英オープン日本予選・最終戦〜全英への道〜ミズノオープンは24日(木)、いよいよ開幕

今季欧州ツアー本格参戦の佐藤信人が、今年の日本ツアー初参戦!!
佐藤が、ちょっぴりおしゃべりになって帰ってきた。約2ヶ月半ぶりの日本、今年初 の日本ツアー。久々の日本語での会話に、気持ちも和む。プロアマ戦ではアマチュア のみなさんと、練習場では他選手との会話に積極的に混じり、他愛ないおしゃべりを 存分に楽しんだ。普段、あまり感情を吐露しない佐藤が、行く先々で明るい笑い声を たてていた。
ファイナルQスクールの資格で、今年から本格参戦した欧州ツアー。各国をわたり歩 く世界の旅の途中でも、一番のストレス解消法は「日本語でのおしゃべり」だった。 佐藤自身、英語が堪能とはいえ欧州では、その英語さえ通じない土地もある。鬱憤も たまる。
試合中、現地在住のギャラリーが、おにぎりを差し入れてくれたことが嬉しくて、そ の日の晩にご飯を一緒に食べに行ったこともあるという。「けっこう、人見知りする タイプ」という佐藤には、珍しいことだ。それだけ、異国の地での転戦が、精神的に も過酷であるということだろう。
現在、欧州ツアーの賞金ランクは60位。“ルーキーイヤー”での初シード入りもほぼ 安泰といわれているが、本人には不満もある。
「60位といっても、3月の2位(カタールマスターズ)一発だけで、そのほかは参戦14 試合中、予選通過はたった4回。内容には、ちっとも満足していません」。
国内ツアーでは、ほぼ毎週のように井上透コーチにスイングを見てもらえるが、海外 ではそうはいかない。「自分ひとりだけでは、なかなか調子をうまく保てない」の も、最近の不振の要因か。「それもすべて、勉強なんですけれども・・・」。来年以降 のシード権を無事、手に入れることができれば、そのあたりを課題として、徐々に解 消していこうと思っているそうだ。
今年3月に行われた全英オープンのアジア予選で、留学時代の同級生・塚田好宣が、 本戦出場権を手に入れた。
「もし僕も今年の出場権が取れたら、2人で一緒に練習ラウンドしようって約束して いるんですよ」。
佐藤にとって、今週が全英オープン出場のラストチャンス。この『?全英への道?ミ ズノオープン』で最上位者になれば、その権利が与えられる。
「なかなか、そううまくはいかないと思いますけど、全力は尽くしたいと思いま す」。たとえ今回がダメでも、全英オープン開催週に現地に飛び、地区予選のマン デートーナメントから挑戦するつもりでいる。

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