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つるやオープンゴルフトーナメント 2003

首位発進のフランキー・ミノザはスーパーショットを連発

どんより雨模様の大会初日は、フィリピン出身のフランキー・ミノザがノーボギーの63をマークして単独首位発進。

2打差の2位タイグループには、賞金ランクによるシード奪回を狙う佐々木久行と、台湾出身の林根基が、さらに3打差4位タイには、芹澤一門の原川光則ら、4選手が並んだ。

この日奪った8つのバーディ(ノーボギー)のうち、チップインが3回。さらにそのう ち2回は、バンカーからのリカバリーショットだったというから驚きだ。「こんなラウンド、記憶ない よ!」と本人も目を丸くしたスーパープレーは、後半の16番と18番で飛び出した。
まず16番パー3。6アイアンで右バンカーにぶちこんだ、残り10ヤードのアプローチがスルリ、とカップに消えてバーディ。最終18番(パー4)では、これまた残り10ヤードのバンカーからの第3打を直接放りこんで、63でホールアウトするなり「ラッキーラッキーラッキー・・・」と首を振りつつ苦笑いを浮かべたミノザ。「こんなスコア、自分でもビックリだよ!」。

ランク85位で、賞金ランクによるシード権を失った昨シーズン。 このオフは例年以上に練習とトレーニングに励んだつもりだったが、2週前の開幕戦では予選落ちをしてしまった。「気分転換に」と、その足でいったん里帰りしたフィリピンでは、もっぱらオフロード競技に参加したりして、休日をのんびり過ごすことに決めた。
道のない道をバイクで疾走するサバイバルレースは、以前からミノザがハマっている 趣味のひとつだ。 「すっごく楽しめました。一応、クラブも持って帰ってはいたのですがね。この2週 間いっさい握らないようにしたんです」。
完全に、ゴルフを離れて憂さ晴らし。これが初日の好スコアに結びついたようだ。 「今年は、なんとか自分でも納得できる成績が残したい」と豊富を語るミノザに、こ の日の首位発進は明るい材料となりそうだ。

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