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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2003

<上位選手のトピックス>『あんなガッツポーズやられたんじゃ仕方ない』初優勝を狙った高山忠洋、2位タイ

やはり悔やまれるのは最終18番。ティショットは、ピンまで148ヤードの左バンカー。前方にあった木は、特に気にはならなかったが、ピンは見えない。「少しいい加減な気持ちで打ってしまった・・・」柔らかい砂質に、8アイアンでの第2打は少しダフって入ってしまった。球は、傾斜のあるグリーン右手前の深いラフにもぐりこんだ。
3打目のアプローチは「フェースがくぐって入ってしまう恐れのあるライ。勇気のいるショット」で、案の定、グリーン奥エッジまで行ってしまった。
パターかウェッジか。迷った末に握ったサンドウェッジ。寄せきれず、ガックリと手を膝についた高山。
「最後の最後に、奇跡が起こってくれるのでは、と期待したんですけれど・・・」。
その時点でトップの伊沢とは1打差だった。18番のボギーで2打差。
「優勝を意識するより、なんとか伊沢さんについていこうと。胸を借りるつもりで食らいついていこうと思っていたのですが・・・」。
一つ前の組でホールアウトし、グリーン横のアテスト小屋で、じっとゲームのゆくえを見つめる高山の前で、伊沢が、さきほど自分が入れたのと同じ左バンカーに、ティショットを打ち込んだ。そこからの2打目も、高山と同じような右手前のラフ。そこからの第3打目もグリーンに届かない。
(もしかして、ダブルボギーでプレーオフもあるかも・・・)ほのかに期待を寄せた高山を、伊沢は、いつになく派手なガッツポーズであっさりと退けた。2メートルのボギーパットをど真ん中から決めたのだ。
それを見届けると、高山は、そっと18番グリーンに背を向けた。「自分が18番さえボギーにしなければ、という気持ちもあるけれど、あんなガッツポーズやられたんじゃもう仕方ない。僕自身、ここまでやれたことには満足だし、次はもっと精度をあげて、のぞみたいと思う」サバサバといって宍戸の森を後にした。
なお、高山は、このあとしばらく休んで、痛めている左手の治療に専念する。

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