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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2003

『100歳になっても、ゴルフ場を歩いていたい』2003年JGTOゴルフトーナメント功労賞受賞、林由郎さん〜授賞式の風景から

「プロゴルファーとは、ひとりでも多くの人にゴルフを楽しんでもらう、ゴルフの伝道師のようなもの」が、林さんの口癖だ。
プロとして大会での成績、技術、精神力はもとより、観戦に訪れたお客さんをいかに楽しませることができるのか・・・常に、それをいちばんに優先させて、コースを歩かれる人だった。
この日3日目、宍戸ヒルズの1番ティで行われた『JGTOゴルフトーナメント功労賞』の受賞式でも、その姿勢に溢れていた。
大きな拍手で迎え入れられ、受賞会場に現れた林さんは、ギャラリーのみなさんに向かって45度に腰を折って右、前、左、と3方向に丁寧にお辞儀。
よく通る声は、とても81歳とは思えない。ユーモアとウィットに飛んだ受賞スピーチは、ときおり、ゼスチャーを交えながら、大ギャラリーの笑いを誘う。
背広にネクタイ姿でビシっと決めて、背筋をピンと伸ばして、1番ティで試合を観戦する林さんに、弟子の尾崎健夫が思わず言った言葉は、「先生はほんとうに、いつもかっこいいね!!」。
「何いってやんでえ」と言いながら浮かべた照れ笑いは、はっとするほどチャーミングだった。
JGTO理事長・島田幸作(=写真右)より首にかけられた記念のメダルを、嬉しそうに撫でながら、「100歳までゴルフ場を歩きたい」と話した林さんに、ギャラリーから惜しみない拍手が贈られた。

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