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日本プロゴルフマッチプレー選手権 2003

<第3回戦の結果>星野英正 VS 宮瀬博文 21ホール1UPで宮瀬の勝利

前半9ホールは取って取られての攻防戦も、後半14番からはゲームの動きがピタリ、 と止まった。オー ルスクエアで迎えた18番ホールもパーで分け、勝負はエキストラホール(11番〜)に もつれこんだ。
息詰まる接戦に、ため息とともに星野が吐き出す。「今日は昨日の晋呉さんよりも大 変だった・・・」。
前日の2回戦。普段から何かと刺激を受けている片山晋呉を最終ホールで1UPで退け た。「この勝負に勝てれば、優勝もある」とのぞんだ山場の一戦だったが、この日3 回戦の相手、宮瀬はそれ以上に強敵だった。
「宮瀬さんは、どんなときもしっかりと拾ってくる。ほんとうにしぶとい選手でし た」。
結局、21ホール目に宮瀬にチップインバーディを決められて1ダウン。東北福祉大に 出場した日本アマ マッチプレー以来、4年ぶりにのぞんだ“マッチプレー”は3回戦敗退に終わったが、 星野の表情は充実 感にあふれていた。
目の前の相手との、1対1での1ホールごとのぶつかり合いに「こんな緊張感は久しぶ り。・・・勝つか負け るか、普段のトーナメントとは違った感覚。今日は負けてしまったけれど、この試合 に出場できてほん とうに良かったと思う」。この3日間で得るものは多かったようだ。
今年5月の中日クラウンズでツアー初優勝をあげたあとは、いまひとつ精彩を欠き停 滞していたが、「 この試合で、気持ちを入れ替えることができた。来年もぜひ出場したい」復調への確 かな手ごたえを手土産に、北の大地を後にした。

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