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ブリヂストンオープン 2002

大会みどころ&コースセッティング

JGTO競技運営ディレクター・遠藤誠

「今週、期待できるのは、選手たちの攻めのゴルフです。
ゆったりと広めに取ったフェアウェー幅に、高麗芝ながら、万全に整備されたグリーン。
大胆に攻めれば攻めるほどスコアになるかわりに、ここ袖ヶ浦は、歴史のある林間コースで、曲げればそれなりのペナルティもあります。
グリーンの大きさ自体は、それほどでもないので、やはり、ショットのポジショニングには、細心の注意が必要なのは、もちろんのことです。
今週は久々に、豪快かつ緻密といったような、ツアープレーヤーならではの攻略法を、ご堪能いただけることでしょう。
コースの観戦ポイントは、前半でいうとまず7番パー4。フロント9の中では、一番難しいホールといってよく、アゲンスト風が吹くといっそう、厄介です。左の林に打ち込むと脱出は難しくなります。
ここをしのいで、気分よく後半へと進みたいところです。

バック9はやはり、終盤に差し掛かる14番パー4からが、みどころです。
まずその14番は、第2打地点の左サイドにへこみがあり、ティショットで豪快にここを超えていくか、安全に手前に刻んで避けるかによって、セカンド以降の攻め方が変り、第1打から、選択に迷うところです。
選手たちによってもマネジメントの違いが出て、ご覧になられて楽しめるホールではないでしょうか。プレーしている者たちにしてみれば、もっとも神経を使うホールのひとつだとは思いますが…。

ここをなんとかうまくしのいで、のぞみたいのが16番パー5。
ここ袖ヶ浦は全体的にそうなのですが、パー5がすべてチャンスホールだといえます。この16番も例外でなく、平凡なパーに終われば、まるでボギーを打ったあとのような歯がゆさを覚えるホール。
また次の17番が、距離の長いパー3だということもあって、優勝争いの選手ならば、なおさら逃せない、キーホール。バーディ、もしくはイーグルで、ぜひ差をつけておきたい。
そして迎える18番は、これまたパー5で、ここではとにかくフェアウェーをキープして、2オンを狙える態勢を作っておくことが大事です。
第2打で、グリーン右手の池を嫌ってセカンドで左を狙いすぎても、アプローチで池が気になってピンを狙いにくく、しかもグリーンに微妙な傾斜がついていますので、ラフからだと、2オンは厄介です。
それらを攻略し、ここでバーディを取って逆転V…という劇的な展開も望めそうです。
とにかく、今週は最後の最後まで、攻めのゴルフが堪能できそうです。
シード権争いも、賞金レースも大詰め。
目の色変えて闘うツアープレーヤーたちの、大胆かつ技を駆使したゴルフをぜひお楽しみください。

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