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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002

「これが、ツアー人生の基本となるはず」

 今週デビュー戦の鹿田英久、首位と4打差5位タイ
 鹿田は、これが、ツアーデビュー戦。
 前半戦は、出番がなく、今週、ようやくつかんだチャンスで、いきなり、好位置につけている。
 「初めての試合で、自分でも緊張するんだろうなあ、と思ったら、全然。むしろ、この雰囲気が、楽しくて」
 3日間アンダーパーでまわり、トップ5で、最終日を迎えることとなった。

 名門・日大出身だが、目立った成績はない。
 卒業後、研修生になったものの実家の事業が傾いて練習に専念できず、ツアーの道を諦めかけたこともあったが、「やっぱり、ゴルフから離れられなかった」。
 家出同然で飛び出した2000年、5回目の挑戦でPGAの資格認定プロテストに合格。
 2001年には、ツアー出場権が得られるファイナルQTで、ランク70位に入り、今年、ツアープレーヤーの道を歩き始めたばかりだ。

 3日目、首位に立つ宮本勝昌は、大学の1年先輩。
 2位の今野康晴は、同級生だった。
 だが、「ハシにも棒にもかからなかった…」
 スター街道を歩む2人を横目に、鹿田は万年補欠で終わった鹿田が、いよいよ、彼らと同じ土俵で、優勝争い。感激もひとしおだ。
 「変な緊張はしないで、明日も、打ちたいところに打っていくスタイルでいきたい」と鹿田。
 「だって、初競技のこの大会が、きっとこれからのツアー人生の、基本となるはずだから…」
 ようやく、立ったスタートライン。
 好位置にも浮かれることなく、しっかりと、先を見据えていく。

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