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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002

「青木功氏のコースレコード63、ぜひこの記録を破るほどの活躍を!」マイケル・グリントR&A全英オープン大会実行副委員長

今大会のチャンピオンに贈られるのは、全英オープンと同じ優勝カップをかたどった『クラレットジャグ』。今年も、この伝統の杯をたずさえて、はるかイギリスから“お客さま”がやってきた。

全英オープンの勝利者に贈られる優勝カップは、赤ぶどう酒用の水差しをかたどった『クラレットジャグ』。
 その昔、イギリスで行われたゴルフ競技会で、チャンピオンの栄誉を称えるため、銀製の赤ぶどう酒用のジョッキを贈ったのが原型といわれる。ワインをこよなく愛するお国柄ならではのエピソードだ。

 それと、同じ型のクラレットジャグが、このミズノオープンに寄贈されたのは、いまから2年前のこと。
 それは、これまで数多くの日本人選手を、世界最古のメジャー舞台へと送り込んできたことへの功績を、高く評価された証だった。
 以来、英国ゴルフ協会のロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)の方々がはるか海を越え、今大会会場へと、毎年ジャグを届けてくださるのが、ならわしとなった。

 今年、クラレットジャグを携えて来日されたのは、マイケル・グリントR&A全英オープン大会実行副委員長(=写真右)。
 最終日を翌日に控えたこの日、グリント氏から、今大会会長の水野正人氏の(=同左)の手に、しっかりと、伝統のカップは託された。
 最後に、このカップに喜びのキスを浴びせる栄誉を勝ち取るのは誰だろうか。

※ マイケル・グリントR&A全英オープン大会実行副委員長のはなし「今年のジ・オープン(全英オープン)会場は、スコットランドの首都エジンバラにほど近い、ミュアフィールドです。
 1744年に設立されて以来、地元ゴルファーたちの“ふるさと”としうて、親しまれてきました。
 ゴルフ競技の基本となる13個のルールも、このコースから生まれたといわれています。
 1892年にここで初めて、全英オープンが行われて以来、今年で、15回目の開催。歴代チャンピオンには、ニック・ファルド、トム・ワトソン、リー・トレビノ、ジャック・ニクラウスとそうそうたる顔ぶれが並び、中でもトム・ワトソンには、「ミュアフィールドの13番ホールは、世界中でもっとも好きなパー3」と言わしめるなど、アウトコース時計回り、イン反時計回りが大きな特徴である全体のコースレイアウトにも、高い評価を受けています。
 1980年大会には、青木功選手が、63のコースレコードをマークしています。日本人選手のみなさんには、今年はぜひ、この記録を破るほどの大活躍をして、楽しませていただきたいと思っています」

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