Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2001

「自分でも、変わったもんやな、と・・・」

41歳にして今大会初出場の平石武則が単独2位

 昨年の今ごろは、ツアーの出場優先順位を決めるファイナルQTにむけ、練習に励んでいた。
 それが今年は、41歳にして今大会初出場。今季のチャンピオンと賞金ランク上位の選手しか出られない大舞台に立ち、しかも、2日目終了時点で、首位と2打差のV争いに、
 「自分でも、変わったもんやな・・・と、ビックリしていますよ」と、平石は、目を丸くして、おどけてみせた。

 8月の久光製薬KBCオーガスタで涙のツアー初優勝を上げてから、「ゴルフで、背伸びをしなくなった」という。
 シード権争いに必死になっていたころは、気持ちの余裕が持てず、「ミスは絶対にしたらあかん」と思い込んでいた。
 ひとつでも良く上がろうとして、絶対に無理な場所からバーディを狙ったり、「自分に出来ないショットを、無理してしようとしていたんです」その余裕のなさが、かえってミスを誘ってきたが、「今は、ヘタはヘタなりに、地に足つけたプレーができるようになってきました」と話す。
 この日も、好調のティショットとアイアンで、アウトコースでは、いくつかバーディチャンスを迎えながら「余裕でやって」、インコースは「何ホールかのピンチをしのぎ」64をマーク。
 前日初日にも打ってしまった難関の18番のボギーは痛いが、「それでも、こんな位置にいられるなんて、上出来でしょう」と納得顔。V争いにも、「ただ、1打1打を楽しんでいるだけ。何の気負いもありません」と、おだやかに受け止めている。

    関連記事