記事

アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005

平石武則・2001年チャンピオン「そろそろ、ガツンといきたい」

元・甲子園球児だ。1977年、夏を制した兵庫・東洋大姫路高校野球部の、5番レフトで勝利に貢献した。
そのころの練習量は、ハンパではなかった。
朝6時半から8時、放課後は3時から8時まで。さらに練習後の体のケアをして帰宅すると、毎日0時を回っていた。
真夏の練習は、さらに過酷を極めた。
「当時は、運動中に水分をとってはいけないという風潮が強かったから。練習中は水分はいっさい禁止。それがほんまにつらくてねえ・・・」。
耐え切れず、ランニング中に監督の目を盗み、道ばたの水たまりに這いつくばって、泥水をむさぼり飲んだこともあったという。

それほどの経験をくぐり抜けてきたから、45歳を迎えた今でも体力には自信がある。
まだまだ、残暑の残るこの時期こそ本領発揮だ。

今シーズンは序盤に右手中指の爪を化膿して手術を余儀なくされたアクシデントがあり、クラブさえ握れない時期もあったが、その傷跡もほとんどわからないまでに完治した。
現在、賞金ランキング136位とシード権にはまだ程遠いが、「そろそろ、ガツンと行きたい。予選通過がやっと、というようなゴルフでは間に合わない。ひとつでも多く優勝争いをする!」。

2001年、やはり真夏のここ芥屋ゴルフ倶楽部でプレーオフ4ホールの激闘の末につかんだツアー初優勝の再現をもくろむ。



    関連記事