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アコムインターナショナル 2001

大会みどころ&コースセッティング

遠藤誠競技運営ディレクター

 「今年の石岡GCについて、練習ラウンドでコースをまわった選手たちからは、はや、こんな声が聞こえてきます。

 『今年まわったコースの中で、一番すばらしい仕上がりかもしれない』
 『昨年にまして、ラッキーが通用しない、フェアなセッティング』
 『フェアウェー、ラフ、グリーンとも、文句なしのコンディション』

 ここ石岡での開催は、3回目。選手たちの言葉どおり、今年も最高の状態で、本番を迎えます。
 良いショットには良い結果が、悪いショットにはペナルティが。メリハリのあるコースセッティングに仕上がっているといえるでしょう。

 今週は、フェアウェー幅はゆったりと広く取ってあり、ラフも80ミリ前後と、必要以上に伸ばさず、一見、攻めていきやすいセッティングに見えますが、そこに大きな落とし穴があります。
 80ミリ前後のラフは、かえってボールをすっぽりと包み込み、リカバリーはそう易しくないでしょう。
 グリーンまわりは全ホールで短く刈り込まれ、少しでも距離感を間違えば、いったんオンに成功したボールは、あっという間に転げ落ち、奥のバンカーへ・・・という事態が、しばしば起こるはずです。
 特に終盤の17番パー3は、グリーン左が池、砲台に近い形状で、バンカーは深く、その上、グリーンが風のとおり道となっているため、クラブ選択に大いに迷うホールでしょう。

 そのほか、キーとなってくるのは、あがりのバック9の11番、15番、16番、18番ホールなど。
 11番は、通常パー5をパー4として使用しているため、470ヤードの距離の長さはもちろん、グリーン、グリーン周りもシビアに作られており、パーオンをはずすと、パーキープは非常に難しくなるホールです。
 選手たちは、「このホールはボギーでも仕方ない」と口では言うでしょうが、本戦が始まれば、お客さんの手前、そう簡単にコースのワナに甘んじるわけもいかなくなるでしょう。難関ホールでバーディ狙いを試みる、プレーヤーたちの必死のプレーが見物です。
 15番の池超えのパー4は、攻めても守ってもリスクの多いホール。
 16番、17番も、ティショット、パーオンのポジショニングによって、攻め方も変わってきますから、しっかりとしたティショット、アイアンショットのキレが必要です。
 冒頭の選手たちも言うように、ここ石岡では、ラッキーはありえない。
 逆に、ショットにキレのある選手なら、必ず上位に来られる舞台です。
 ファンのみなさまには、レベルの高いV争いが、お楽しみいただけるのではないでしょうか」

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