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ジョージア東海クラシック 2001

「すべての部門で、頂点に立つ」

伊沢利光の野望

 「伊沢が、トップに立てば、もう自分が勝てる気がしない・・・」選手の誰からも、恐れられる存在は、師匠の尾崎将司の姿と重なるが、伊沢本人は「まだまだ、だめでしょう」と物足りない。

 師匠に一歩でも近づくために、まず、伊沢が当面、目指しているのは、自身初の賞金王。
 「ジャンボさんだって、今季3勝だけではきっと、“良かったな”で終わり。やっぱり、賞金王を取らないと、認めてはもらえない」と、残り試合で「最低2勝」の厳しいノルマを自らに課して、キングの座を狙う。

 さらに、その師匠を超えるため、伊沢が掲げた条件は、「すべての“数字”で、頂点に立つこと」
 尾崎が、5年連続で賞金王の座についた初年度の94年。
 平均ストローク、平均パット数、パーオン率、パーセーブ率など、すべての部門別ランキングでもトップに立った。
 それに倣って、「自分も、すべての頂点に立って初めて、ジャンボさんと同じ立場に立てた、と言いたい」
 目指すは賞金王、そして、師匠超え・・・。伊沢の野望は、とどまるところを知らない。

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