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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

菅谷拓「僕はイケイケ」堺谷和将「ノミの心臓」

良き仲間、良きライバル。2人の勝負の行方は―

 「(リーダー)ボードを見ると、久保谷とか堺谷とか、身内みたいな仲間ばっかりだったので、こりゃ負けられないな、と意識していました」という菅谷拓。
 初日のトップの座は、明け渡したが、2つスコアを伸ばし通算8アンダーとして、3位タイに踏みとどまった。
 菅谷に“意識”されたひとりである堺谷将和は「僕は拓ちゃんとは逆のタイプ。絶対に人のことなんか意識しません」とマイペースながら、66をマークして、同じく通算8アンダーでフィニッシュ。
 2人は試合が終われば一緒に食事に行くなど馬の合う仲間だ。しかし、性格は正反対で、「イケイケ」と、攻撃的なゴルフを身上にしている菅谷に対して、「僕はノミの心臓」と笑う堺谷は、「おとなしく、固く、固く」というスタイルだ。
 それでも、互いにいいところは吸収し合っているようで、菅谷は「自分のゴルフも少しは手堅くなっているのかな」と話す。

 一方の堺谷は2日目まで上位にいながら、3日目で崩れるケースが多かったが、「去年は5位とか7位になれた試合もあったんですから、今週もそうあってほしい。明日は60台でまわりますよ。珍しく強気の発言をしてみます」と自らを励ますように、インタビューを締めくくった。

 3日目は、菅谷は最終組、堺谷はその前組で、しのぎを削りあう2人。
 「イケイケ」の菅谷と「固く、固く」の堺谷、さて、この勝負、軍配はどちらに挙がるのだろうか?

写真下 = 2日目は、菅谷の後続組でまわった堺谷。先に菅谷が、上位選手のインタビュー席を占拠して、なかなか出てこない。インタビュールームの外で約20分間、待ちぼうけを食っても笑顔・・・

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