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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2000

ツアーデビューの高山忠洋、23歳

18番グリーン横のスコアボードで改めて自身の最終順位を確認する高山
高校球児だった高山忠洋が、ゴルフの世界に足を踏み入れたのは、95年のフィリップモリスがきっかけだった。小さな体で、チャンピオンブレザーをはおった田中秀道に感動。「怪我に悩まされて野球を断念した悔しさをゴルフで晴らすことを決意したのだ。
そんな高山のツアーメンバーとしての“はじめの第一歩”は、78ヤードの第2打をカップインしてイーグル。続く3ホールは連続バーディで、瞬く間に首位に踊り出た。「さすがに1番のティショットは『これから始まるんだ』とは思った、けどツアーデビュー初日も単なる通過点。変に意識はせず、1打1打大切にプレーしようと心がけた」のが、好スタートにつながった。

だが、この日2つ目のイーグルを奪った11番パー4あたりから徐々に勢いを強めた “和合”の風に「やられた」。慎重に読んで打ったショットが、風に持っていかれ方向が定まらない。加えて、高山のプレーに集まったたくさんの報道陣にも「慣れなくて」と、スコアを崩した。13番、14番でボギー。15番ではダブルボギー。最後の17、 18番もボギーとし、1アンダー、20位に沈んだ。

しかし、高山は「大会を盛り上げるをことができただけでもよかった。ここのコースはグリーン奥に行くとノーチャンスだから、アドレナリンを抑制する勉強ができてよかった」と、めげていない。初めて経験した勝負の世界。「明日からきっと、グリーンはもっと硬く速くなって和合は牙をむく。気をひきしめていきたい」と、唇を噛んだ。

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