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Philip Morris Championship 2000

▼ トピックス「今週は、稼ぎに来た」

スイングのこだわりを捨てた川岸良兼が首位発進

 昨年、ここABCで4年半ぶりの復活Vをあげた川岸だったが、今年に入って不調続き。
 先週2週間のツアー(日本オープン、ブリヂストンオープン)は、3年前「俺のキャンプへ来い」と呼ばれて以来、師匠とあおぐ尾崎将司の自宅で行われた集中キャンプに参加しながら“通勤”するなど懸命に不振からの脱出を試みていた。

 「ジャンボさんの考え方はすごくわかるけど、精神的、技術的なものはまねできない部分がある。スイングは人によって合う合わないがあるし、すべてを取り入れるのは難しい。その中から、自分のものを見つけていければいいけど、まだ、見つからない」。
 まだまだ試行錯誤の段階だが、今週は2勝を挙げた相性のいい大会で、「開き直って」好発進。「今週は、真剣に、お金を稼ごうと思って。明日も今日みたいなラッキーが続けばいいな」と川岸は屈託のない笑顔で話した。

 「今年はずっと調子が悪く、それでよけいスウィングにこだわっていじりすぎている、というのもあります。今週は、スウィングのことを考えすぎるのもバカらしいし、『とにかく、お金を稼ぐことに専念しよう』と開き直って、昨年の春ごろのスウィングに戻したら、わりと思ったようなラインに出せたんです。去年の大会ではすごく良いショットが打てていたので、そのイメージで行ったら、感じよく振れたというのもあります。
 ここにきたら、アドレスが取りやすい気がするし、きちんとセットアップできたら、スウィングも、良いイメージで振っていける…コースとの相性がいいんですね。

 60台を出すのは久しぶり。すごい満足です。それに途中でスコアボードを見たら、(尾崎)智春や星野(英正)が、頑張ってた。あの2人が頑張っていると、ツアーも盛りあがるし、『よし、じゃあ俺も出て行こうかな』って思えましたね。
 後半の7番(6メートル)、8番(16メートル)と、たまたま2ホールで長いパットも入りましたし、

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