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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2000

飯合肇と鈴木亨の勝負

5ホールをバーディで分ける大接戦に終止符を打ったのは…

 飯合肇と鈴木亨の勝負は、5ホールをバーディで分ける大接戦。
 共にイーブンで譲らない。
 その息詰まる展開に終止符を打ったのは、イーブンで迎えた16番の飯合のミラクルショットだった。

 第2打を、ピンまで20ヤードのグリーン奥に打ちこんだ飯合は、看板がジャマになって球をドロップ。しかし、そこは雨でぬかるむ最悪のライだ。

 「亨君の2打目がそんなに近くなかったので、バンカーショットでピンをキャリーさせ、僕も5メートルのパーパットができればチャンスはある、と思った」というリカバリーショットはノーバウンドで直接カップイン!!
 「あれはいけないかったかな?」との飯合のコメントを聞くや、鈴木亨がすかさず口を挟む。
 「あれは、いけません!!(笑)」

 開催前に、川岸良兼から「ショットを曲げたら、横へ出す。それで3打目寄せたら、相手はけっこう嫌がるんですよ」と、アドバイスを受け、これを常に心にとめていたという飯合。「しかし、入っちゃうとはね…」チップインバーディで1アップとした飯合は、「もう負けてもいいと思っていたくらいだったから、入った瞬間は興奮するというよりは、本当にビックリしたよ」と思いがけない勝利に、目をシロクロさせていた。

★ 飯合肇
 「今日は亨君も僕も非常にいいゴルフをしていてね。僕なんか、7バーディを取ってるんだけどそれだけ取れば、普通勝てると思うじゃない?
 でも、5ホールでバーディで分けてたった1アップだもんね。
 でも、16番ではさすがに『これで勝てた』と思ったよ。あれは本当、ラッキーだったね。
 今日はもう、負けてもいいという気持ちもあったから、プレッシャーもかからなかった。16番で急にポンと抜けられたという感じ。
 2人ともすごくいいゴルフができたし、今日のラウンドは本当に楽しかったな」

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