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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2000

ケガの功名

通算8アンダー、6位タイに浮上した真野佳晃。

 2番パー4で残り6メートルのグリーン右横からのアプローチをチップインバーディ。「これですごい乗れた感じ」と、真野佳晃が66でまわって通算8アンダー、6位タイに浮上した。
 6月のミズノオープン3日目。3番パー3でドライバーを強振した瞬間、左あばらにヒビが入った。
 だが、賞金ランクで低迷している真野は、「ヒビが入ったくらいで休んでる場合じゃない。できるだけ稼がないと」と痛みをこらえ、2試合後のアイフルカップから戦線復帰した。
 当然のことながら、まともにスイングできるわけもない。
 左サイドを抑え気味して、できるだけ力を抜いた“リラックススイング”でプレー。ケガ人ながらその週、執念の予選通過を果たし42位に終わっていた。

 今週に入って、徐々に傷も癒えてくると、思わぬ副産物を得た。
 「ケガをかばってプレーしているうちに、だんだんレベルターンの理想的なスイングに変わってきたんです。今はほとんど痛みはないけど、前みたいにムキになって振らなくなった。ケガをしたほうが逆に調子が良くなった感じ」と、この日の好スコア。
 “ケガの功名”で、真野が上位進出を狙う。

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