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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2000

改名効果で、好発進!

プロゴルファーを父に持つ山本幸司。

 前の名前は、『孝司』。だが、「その字画では、努力しても思ったとおり実らない」と知人に言われ、半信半疑のまま、先週のアイフルカップの週に『幸司』と変えた。
 「コツコツと、確実に上っていける運勢」という新しい名前の効果はてきめんだった。
 前半の15番パー3でピン奥6メートルにつけてバーディを奪うと、16番では、第3打を3メートル。17番、18番は左1メートル。ピンにピタピタつけて、4連続バーディを奪うなど、67でまわって3位タイにつけ、「今季4試合目。前の3試合は全部予選落ちだったから、今日のスコアはすごく嬉しい」と、笑顔を浮かべた。
 今季はファイナルQTの資格で出場権を得たが、ランクが低かった(71位)ため、そのチャンスも少ない。試合に出られなかった週には、ツアープレーヤーのキャディバッグを担ぎ、生活費を稼いだこともある。「レギュラーツアーにせよ、チャンレンジ競技にせよ、出場するためにはかなりの資金が必要。苦しいんです」と冗談交じりに話すが、ツアープレーヤー1年生の目は、真剣そのもの。ここで大活躍し、軍資金もがっぽりと稼いでおきたいところだ。

★ 山本幸司
 1974年11月10日生まれ、北海道出身。父・雅明さんは、1973年の北海道オープンに優勝したこともあるプロゴルファー。幼いころは野球をしていたが、父の影響で高校生からクラブを握った。
 得意技はアプローチとパット。青木功や尾崎兄弟、福嶋晃子などを育てたことで知られる林由郎プロに師事し、「所属コースの水戸グリーンCCで、みっちりとその技を伝授されたたまもの」と言う。夢は「世界で活躍できるプレーヤー」。いずれは、丸山茂樹の後を継ぐビッグな選手になりたい、という。「本当は、タイガーの…って言いたいけど、それはまだ早いですよね(笑)。
 昨年、ファイナルQTをクリアしたばかりのルーキー、26歳。

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