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JCBクラシック仙台 2000

遠藤誠・競技運営ディレクターの大会みどころ

今年の表蔵王国際ゴルフクラブは、フェアウェー、ラフとも非常に芝つきがよく、グリーンの目数も揃っていて、コース全体的にまずまずの状態です。
特にグリーンの仕上がりはバツグンで、硬くしまって適度なスピードが出ていますね。具体的な数値は、コンパクションが14〜15(硬さ)、スティンプメーター10 フィート半(速さ)。硬さ、速さのマッチングが非常にいい状態といえます。
そしてフェアウェー。コーライ芝の特徴として刈高はあまり下げられないというのがあるのですが、状態がいいために今週は10ミリまで下げてカットしています。フェアウェーから距離感をきっちりと合わせて打てれば、ボールは止めやすい状態。選手たちは、ドライバーで思いきって攻め、果敢にグリーンを狙うというような、非常にアグレッシブなプレーをしてくるのではないでしょうか。かといって、大量アンダーが出てしまうというコースでもないですから、たったひとり抜け出すという展開もありえない。今週は攻撃的なゴルフ、かつ、選手たちの大接戦が繰り広げられそう。見ていて面白い展開がのぞめると思います。
コースのキーポイントとしては、やはりあがりの3ホール。まずは難易度1位の16番パー4(470ヤード)。ここで4日間トータルしてアンダーパーをマークできる選手に分があるでしょう。そして距離のない17番パー3(133ヤード)。一見、バーディが取りやすそうなホールではありますが、見た目よりも手ごわい。この2ホールでの大逆転もありえますから、ラスト18番パー4まで戦局はもつれあい、昨年同様プレーオフもあるかもしれません。
ディフェンディングチャンピオンの片山晋呉選手は、今年、めきめきと頭角をあらわしていますし、連続トップ10入りを続けている佐藤信人選手など他・若手選手も大活躍しています。杜の都・仙台で爽やかな薫風の中、選手たちのスーパーショットにぜひ、大きな拍手と声援を送ってやってください。
★ 遠藤誠プロフィール
1966年11月25日生まれの34歳。昨年1年間、日本ゴルフツアー機構の競技委員を務め、今年から同機構の競技運営ディレクターに就任した。
ゴルフとの出会いは小学校3年のとき。インストラクターとして活躍しながら、ツアープレーヤーを目指していたが断念。「ディレクターとして常にツアー全体を見渡し、ゴルフ界がもっともっと盛り上げっていくよう力を尽くしたい」と現在はディレクター業務に燃えている。

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