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カシオワールドオープン 1999

300ヤードドライブを指宿の地で披露! 米ツアーのルーキー、ハンク・キーニーが初来日で、いきなりの首位発進

アマチュア時代からタイガー・ウッズクラスの飛ばし屋として知られていたハンク・キーニーが、今大会に外人招待選手として急遽、参戦。初日を終わって手嶋多一とともに5アンダーのトップタイに立った。

キーニーは98年にマスターズに出場。また同年には全米アマチュアに優勝し今年のマスターズ出場を果たした。さらに全米オープンではローウェストアマを獲得している。

その直後にプロ宣言をしてツアープロになったものの、米ツアーのクォリファイングスクールのセカンドステージで失敗し、今週終了した最終ステージに進むことができなかった。しかし、初日、同組でまわった中嶋、飯合は「いずれ必ず、頭角を表わす才能の持ち主」と、評価した。

キーニーのコメント「ツアー予選会のセカンドステージ(2次予選)で落ちてしまったので、急遽ボクのエージェントに連絡して出られるトーナメントを探してもらったんだ。この試合に出られることが決まったのも2週間ぐらい前。急なことだった。

日本のツアーはワールドランキングなどを見てもわかるけど、米ツアーに次ぐぐらいの高いレベルだと思っていたけど、実際にプレーしてみて、自分のイメージどおりだったね。

今日はトミー(中嶋常幸)さんとコング(飯合)さんと同じ組でほんとうに楽しくラウンドできたね。

特にトミーさんは小さいときに米ツアーに出ていたのをブラウン管をとおして見ていた憧れのプレーヤーだったから嬉しかったな。

コングさんは45歳としていは凄い飛ばし屋だと思う。だけど、ボクとは基本的に弾道が違うから比べられないという気はする。コングさんは低い弾道でランを出すけれど、ボクは高い球筋でキャリーで飛ばして、トラブルを起こすようなところに行かないよう、ランが出ないうち方をしているからね。

もしこの試合で勝てたら、とりあえず来年はどこのツアーにも資格がないから、ぜひ日本でプレーしてみたいと思っている。

USPGAツアーはスポンサー推薦で7試合。それからナイキツアーの賞金ランキング上位になって次の年のシードを取ることも考えているけれどね。

プロになって試合でトーナメントリーダーになるのはきょうが初めての体験だけど、アマチュア時代は小さいときからそういう経験を何度しているから、緊張はしていない。

ボクが飛ばす、ということ世界中の人が知っているわけだけれど、でも、ゴルフは飛ばすだけじゃスコアはまとまられない。日頃から、ウェッジショットの練習にも念を入れている。

もっとも、今回の試合ではあまり距離は出ないかわりに、コントロール重視のドライバーを選んで、使っているんだけれどね。

確かに、飛ばすことには自信がある。今年のマスターズトーナメントの練習日にオメーラ、ガルシア、タイガーと一緒にまわったときは、13番(485ヤードパー4) で、残り103ヤードの距離まで飛ばしたんだ。それがボクの記憶に残る、ビッグドライブだね。

もし、ボクと勝負したいという人がいれば、言ってよ。喜んで受けるから(笑)」

中嶋常幸(初日3位タイ)の話
「世界一の飛ばし屋だって聞いていたから、今日は怖いもの見たさ、みたいな感じだったけど、キーニーは飛距離よりコントロール重視でプレーしてたね。

実に好青年だよ。プレー態度はバツグンにいい。それに飛ばしばかりじゃない。バンカーショットとかパッティングなんかも、とっても柔らかい打ち方ができるのには感心した。今年はQスクールを2次で落ちてるけど、将来絶対に出てくる選手だね」

飯合肇(初日3位タイ)の話
「キーニーはきょうオレに(飛距離で)置いて行かれて、アレッっていう顔をしていたところもあったね(笑)。飛ばし屋とまわるのは気分がいい。まわりもつられて、みんな調子よくなってくるって感じだね。

でも、キーニーは飛ぶだけじゃなくて、距離感の出し方もよかったし、アプローチやパットも柔らい打ち方でいいね。日本でやりたいって言ってたけど、あれだけ高いキャリーを出せる選手は日本にはなかなかいないし、ギャラリーが見ていて楽しくなるゴルフをするから、日本ツアーにはぜひ欲しい選手だ。とにかくギャラリー受けするからね。

でも今日は飛距離でアドバンテージを取っているのに、4つのロングでひとつもバーディが取れなかったのは悔しかっただろうなと思う」

★ハンク・キーニー略歴 98年の全米アマチュア選手権のチャンピオン。今年はマスターズ、全米オープンにも出場し、全米オープンではローアマチュア(ベストアマチュア賞)に輝いている。 1975年9月11日生まれ。身長188センチ、体重93キロ。

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