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石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025

ランキング2位の山本大雅はティショットの落としどころ重視

前戦の『ケーダッシュセカンドチャレンジカップin茨城』で4位タイに入り、ポイントランキング2位に浮上した山本大雅。ACNツアーも残り3試合となり、当然のように気合が入る。「やっぱり2位と1位とでは大きな違いがありますからね」。ご存知のように、1位は来季レギュラーツアーのフルシードを獲得できる。しかし、2位だと20位までの選手と同じように前半戦の出場権しか得ることができない。


現在、ランキング1位の若原亮太と山本との差は417.234ポイント。優勝すると540ポイント獲得できるだけに、今大会での逆転もあり得る。ただ、最終戦の『ディライトワークスJGTOファイナル』では1.5倍の810ポイントが優勝者に与えられるだけに、今大会で上位に入らなければという焦りはない。


「今季ずっと一緒ですが、まずは予選通過を目指し、通過してから状況に応じてやっていきたいです」と、臨機応変なスタイルを貫くつもりだ。ただ、そう考えられるようになったのも、ゴルフの調子が良くなってきているからだろう。


今季は2戦目の『I Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘』で優勝した山本だが、その後はトップテン入りが1度あるだけだった。「特に何が悪かったわけではなく、すべてがかみ合わなかっただけなので、あまり気にせずやってました」と振り返る。それでも、学生時代からのコーチにパッティングのアドバイスを受けた結果、調子が上がったとのこと。「テークバックでインサイドに上げ過ぎていたので、そこを修正しました」。ストロークの軌道がよくなると同時にアドレスでのどっしり感も生まれ、インパクトでのフィーリングもよくなったことが大きいという。


そんな山本だが、今大会では「ティショットがポイントになる」と考えている。木がスタイミーになるため、ポイントを絞って打たなければ、セカンドショットでピンを狙うのが厳しくなるからだ。「コースマネジメントとティショットの精度がスコアメイクをするうえで大切になります」というだけに、調子のいいパッティングを活かすかどうかはティショット次第といえるだろう。


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