茨城県の取手国際ゴルフ倶楽部・東コースを舞台に、ＡＣＮツアーの今シーズンの最終戦『ディライトワークスJGTOファイナル』が明日開幕する。

現在ポイントランキングでトップを走るのは今季２勝を挙げている若原亮太だ。

「シーズンが始まるときは、最終戦で自分がこの位置にいるなんて想像もしていませんでした。シード権が取れたらいいかなという程度。それが１勝だけでなく２勝目も挙げることができて不思議な気持ちです」。

喜怒哀楽をあまり表に出すタイプではない。ただ、前日のこの日はいささか表情が硬く見えた。ランキング的に来シーズンのレギュラーツアー前半戦への出場はほぼ間違いないが、やはりここまでくればトップを守り抜きたいというのが本音だろう。緊張感が高まるのも無理はない。

守ろうとして守れるものではないことは若原自身が一番理解している。そんな緊張感に加えて不安要素になっているのが、舞台となる取手国際ゴルフ倶楽部・東コースとの相性の悪さだ。本大会にこれまで２回出場して共に予選落ちを喫している。

「（原因は）なんなんでしょうね？グリーンで苦しんでいる感じはしています。柔らかいんですけど、パッティングは速い。ここのグリーンにマッチするように感覚的な部分の調整というか修正は必要だと思っています」。

泣いても笑っても最終戦。年間王者に向けた若原の最後の戦いが始まる。

• 若原 亮太