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ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 2025

爆発力には定評。2戦連続Vに挑む池村夫妻が見据える舞台

2戦連続Vにむけ、好ダッシュを切った。
池村寛世(いけむら・ともよ)はカラーから7メートルを沈めた8番でのイーグルと、バーディ7個。

「ショットもパットもすごくいい感じなので、今週はティショットが読めればスコアが出るな」と、ボギーなしの「63」をマーク。
バーディ合戦を最大の売りにした新規試合で目論見通りに好発進した。



妻でキャディの琴音さんは、なんなら池村より多くのスポンサーを抱える人気者である。

通算3勝目を飾った先々週の「リシャール・ミル チャリティトーナメント」は昨年5月の結婚後初Vとなり、夫婦合わせて2倍の祝福コメントが舞い込んだ。
共同作業でやっと周囲の期待に応えることができた。
「僕もそうですけど嬉しい、というよりも、ほっとした、という感じと思います」と、池村。

交際中に飾った前の2勝はただただ2人で感激を分け合ったが、今回は「むしろ気が引き締まっている」と、冷静なのは、日本ツアーでの優勝が2人のゴールではないから。
今季目標に掲げた「アジアンツアーでの優勝」は、特にLIVゴルフを意識し、その道筋にもなる「インターナショナルシリーズ」での活躍を自分たちに課している。

日ごろから、LIVゴルフで戦う香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)と密に連絡を取り合い、情報を収集する。
アジア遠征時は必ず、香妻との練習ラウンドの約束を取り付ける。
「陣くんと一緒に回ると嬉しいのは、そこに必ずLIVの選手が混じってくること」。

つい最近までPGAツアーのトップで活躍していた選手たちがみな香妻に気さくに声をかけてきて、じゃあ一緒に回ろう、という流れになる。
強豪と間近に接する環境が、池村にはただただ羨ましい。

「そういう選手と普通に会話もしていて、うわスゴイな、って思うし、凄く場慣れをしているな、って」。
2季目の今季、6月のダラスでは、パトリック・リードとのプレーオフで惜敗したが、自己最高の2位を記録するなど合わせて4度のトップ10入りも、香妻が積極的にビッグネームに揉まれ続けてきたたまものと、感心させられている。

「自分もレベルの高い選手がいる中で優勝争いがしたい。あの場所に行きたいな、と思いながら、トレーニングや練習も、気合いを入れながら頑張っています」と、夫婦で夢見ている。

交際時代の21年に初優勝を飾ったのもISPS主催の「ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」で、最終日に5打差を逆転。
大会テーマの爆発力にも定評がある。
「ティショットが大事。フェアウェイに打てれば1日4つ、5つは行ける」。
今週も、夫婦仲良くアクセルを踏み続ける。

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