Round48:00 霜の為、スタート時刻を20分遅延(8:30→8:50)
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ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2025
もう悲しくない! 大岩龍一は首位浮上も「すべてが些細に感じる」平常心で初Vだ
プロ8年目の大岩龍一(おおいわ・りゅういち)は、平常心で開眼だ。
「きょうは取れて4つ5つくらい。こんなに出す予定ではなかった」と、本人もびっくりの好スコアは、ボギーなしの5バーディと、11番では10メートルのイーグルパットも沈めて、7アンダーの「65」。
幡地と共に、1差の通算18アンダーで、首位に浮上した。

ひざの怪我で一昨年は賞金シードを失い、昨季はドライバーのイップスにも悩まされたが、「常に好調を維持できるように」との谷コーチとの取り組みが実を結び、再びシード選手で戦う今季は日々ショットが安定。
今週は、パーオン率とパーキープ率で1位を続けるなど、「ストレスなくゴルフができている」と、余裕すら漂わせる。
「以前は感情の起伏が激しくて。プレー中にイライラしたり、悲しくなったりしていた」と、メンタルの不安定さがスコアを崩す一因との自覚があった。
「今年は、それがないように。練習ラウンドと同じメンタルになるように」。
平常心を心掛けたら、「ミスがいちいち気にならなくなった。すべてが些細なことと思えるようになった。今トップにいることさえも」と、悟りの境地に。
今季は、8位タイから2位に追い上げた6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」や、「前澤杯 MAEZAWA CUP」での9位タイなどトップ10が2回。
「いまできる限りのベストを尽くすというのことにフォーカスできているのが結果に出ているかな」と、手ごたえがある。
いちいち一喜一憂しなくなったら、周りも冷静に見られるようになった。
「みんながイライラしているのを見ると、その気持ちわかるな、とか。今、そんな感じでやっているので面白い」。
V争いのピリピリムードも俯瞰して見られるようになり、無駄にガツガツすることもなくなった。
「明日は、初優勝も気になりますけど、どんな結果であれ最後まで保ったまま帰ってきたいと思います」。
V賞金は今季最高額の4260万円。
平常心を貫いたその先に待つものはとてつもなく大きい。














