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関西オープンゴルフ選手権競技 2025

打撃は1カゴ半、パタ練は30分内。大阪平野区出身・松田一将は練習制限で吉

大阪府平野市出身の31歳、松田一将(まつだ・かずまさ)が、好調のパットを駆使して5バーディ、1ボギーの「66」で、好発進した。
前半3番で1メートルを沈めて4番とで連続バーディを奪うと、その後も4~5メートルのパットを逃さず、7番に続いて8番では7メートルも決めるなど、4アンダーで回ってこられた。
大会は前回、大阪学院大学時の2015年(CUT)に続いて2度目の出場での好発進となった。




スコアメイクを支えたのは、昨年結婚したばかりの女子プロゴルファー、新海美優さんからのアドバイスが大きい。

納得するまで練習場から離れず、かえって煮詰まる松田に、「練習しすぎ。やるなら考えて、集中してやったほうが効率的よね?」と、指摘をされて言い返せなかった。
今オフから練習スケジュールを見直し、1月中は打ち込みをいっさいとりやめ、2月以降は球数を1カゴ半に制限し、パター練習も30分以内。
「できる限りゴルフをする量を減らしてシーズンインしたら、開幕からいつもよりもよかったんです」と、QT20位の資格で出た東建ホームメイトカップで予選を突破。

先週のチャレンジトーナメントのACNツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE in FUKUI」は、初日に首位発進(結果10位)など、「コースでも去年より考えたり悩んだりしなくなったので、頭も楽です」と、のびのびしている。

アマチュアに広く門戸を開く本大会は、付属高校、大学含めて母校・大阪学院のゴルフ部に所属する後輩アマが7人出場。
「後輩が活躍してくれるのは嬉しいですし、自分も負けたくないな、と思います」と、地元開催のオープン競技で、気合が入る。

昨年、結婚したばかりだが、奥様の美優さんは今月、痛めた背中の手術を控えており、出身の大分に里帰り中。
住まいのある茨城県との別居生活はさみしいが「電話でいつも“気楽にやれば”と言ってくれる。頑張らないと」。

2週前の「中日クラウンズ」で4年ぶりの4勝目を飾った同学年の浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)と開幕前日に、練習ラウンドし、「レベルの差を見せつけられた」と発奮。

何かと刺激の多い地元開催で、31歳も頑張っている。

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