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BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2025

トーナメントコースをプレー体験!!カサマジュニアクラブ (6月8日)

BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップの最終日。


熾烈な優勝争いを展開する、蟬川泰果堀川未来夢米澤蓮の最終組を、9番ホールのグリーン奥で見守るジュニアゴルファーが13人。
蟬川のバーディパットを見届け、向かったのは7番ホールのパー3。



トーナメントでは231ヤードの設定で、やや打ち下ろしのロケーションながら、アイランドグリーンの左エッジから4ヤードにピンが切られており、プロでも長いクラブを持たされ苦戦したホールだ。
最終組の3人も無難にパーで切り抜けたばかりのそのホールで、13人が素振りを始めてスタートの準備を始めている。


トーナメントの最終日に、難易度の高いセッティングを経験してもらおうと、宍戸ヒルズカントリークラブをはじめ、大会関係者の絶大なる応援を受けて準備された、全く新しい試みである。



カサマジュニアクラブは、部活動の地域移行をいち早く取り入れた、茨城県笠間市での取り組みで、20年以上に渡るスナッグゴルフを活用した小学校でのゴルフ普及活動の受け皿として昨年始動したばかりだ。


笠間市では、2003年から宍戸ヒルズカントリークラブで日本ゴルフツアー選手権の開催がスタートし、その年の夏に市内小学校全校にスナッグゴルフ用具が、森ビル株式会社宍戸ヒルズカントリークラブから寄贈・導入され、翌年2004年には第1回目の笠間市スナッグゴルフ大会が開催されて、代表校が全国大会に出場し、以来、市内11校全校が、今もなお、スナッグゴルフの活動を継続してくれている。
前日土曜日のスナッグゴルフ対抗戦第21回茨城県予選会森ビルカップには120人もの選手たちが参加して全国大会への出場権獲得を競った。



8年前の2017年4月には、笠間市内初となる小中一貫校である、みなみ学園義務教育学校(中学校)にゴルフ部が創部され、それを記念して、その年の5月に中嶋常幸が激励訪問。そして今年2月に再び、中嶋常幸がカサマジュニアクラブの皆さんの成長を見届けようと、宍戸ヒルズカントリークラブでジュニアゴルファーとの交流が行われた。


そんな、歴史を辿ってきたジュニアの皆さんに、トーナメント最終日のグリーンのスピードや硬さ、ラフの深さ、そして華やかに装飾されたコースを経験してもらうべく、トーナメントコースプレー体験が行われることになり、7番ホール・パー3のティインググラウンドで素振りやウォーミングアップが行われていた。


流石にティーインググラウンドはレディスティの110ヤードからプレーしたが、パーをとれたのは僅か一人、そしてもちろん池ポチャ連発の四苦八苦のスタートとなったが、続く8番パー4、そして最終組を見届けた9番パー4もプレーして、あっというまの夢のような3ホールのプレーを満喫した。


笠間市からは、星野陸也畑岡奈紗金澤志奈佐久間綾女など、プロゴルファーを輩出し、それに続く期待のジュニアゴルファーもその夢を追って練習に励んでいる。


カサマジュニアクラブの皆さんはトーナメントサポート業務に土曜日と日曜日に携わりました


笠間市は、陶芸や栗で全国でも名を馳せているが、BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップを基軸に、ゴルフの更なる普及に邁進し、この日プレーしたジュニアゴルファーの経験が、何年かあとに生かされることになるだろう。



参加ジュニアの感想は「コチラ」をご覧ください。