ホストプロが、家族ぐるみで真夏の芥屋をひんやりホットに盛り上げた。
プロ5季目の石塚祥利（いしづか・しょうり）がコース記録タイの「63」で回り、3差の単独トップでターンした。

21年のプロ転向と同時に、芥屋ゴルフ倶楽部の所属プロになって5年目。
「6か7は出したことがあるけど9アンダーというのは初めて。それがこの大会で出せるとは…。自分自身びっくりしています」。

今季レギュラーツアーは初参戦で、2022年の「日本プロ」に続いて2度目、大会は5度の出場で初の予選突破をいきなり自己ベストで決め、本人がいちばん目がテンに。

この日は、インスタートの10番から出て、14番から折り返しの1番まで大会タイ記録となる6連続バーディで伸ばすなど「今日のゴルフは100点以上」。
7連続目がかかった2番も実は3メートルのチャンスだった。
「そこまではイケイケで。そこでも強めに行きたかったんですけど緩んじゃって」。

連続バーディ記録は絶えたが、「あと2つくらい伸ばしたら、コースレコードは行けるんじゃないか」と、言ったとおりに3つ伸ばしてボギーなし。
「アッパー気味になっていたのを以前のダウンブローに戻したら、ライン出しができるようになった」と、利き手の右打ちショットでピンにビタビタつけたが、チャンスパットはなぜか左打ちのパットで決めまくり。

きっかけは、地元福岡の沖学園高校3年時に出たジュニアの試合だった。中2からイップスに悩んでおり、「突然、両手がしびれて動かなくなった」と、後半からパットだけいきなり左打ちにスイッチ。

きゅうきょピン型の右打ち用パターを左で構え、ヘッドを浮かし気味にして、バックフェースのエッジに当てる感じで打ってみたら「手が動いてくれたんです」と、好感触を得て以来、今も“二刀流”を貫いている