Tournament article

ロピアフジサンケイクラシック 2025

竹安⇒杉浦からのV争いへ。ロピア提供1000万円のホールインワン賞がもたらした奇跡

スポンサーの狙った通りに、奇跡のショットが連発した。
すべてのパー3に各1000万円のホールインワン賞がかけられた最終日に、2人が快挙を達成した。

いずれも、実測96ヤードにピンが切られた16番。距離は短くても、やさしくはない。
左側には池。この日は、左手前に切られたカップに対して、まず竹安俊也(たけやす・しゅんや)が58度を振るってカップインした。


ピン右奥2メートルでちょこんと弾むと、ゆるゆるとスピンで戻ってころり、と沈んだ。

ホールインワンは自身初だった。
「まさか入ると思わなくて。足の震えが止まらなかった」と、夢中で両手を突き上げ大喜び。
「ショットの感触は良くて100点。これからご飯はロピアさんしか買いません」。
同組の小平、野澤とひしと抱き合い、ぴょんぴょん跳ねた。

余韻の残る16番で再び今度は杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)だ。やはり58度のウェッジを使って杉浦も自身初のホールインワンを達成。


そこまで2打差の5位で来ていた。

「バックスピンで戻ってくれればいいな、というのが本当に戻ってきてくれて、狙い通り」と、値千金。
このイーグルで、トップを捉えて一気にV戦線へ。

「その瞬間は鳥肌が立ちましたけど、優勝争いもあったんで、ホールインワンはいったん置いといて、集中できた」と、最後9番も1.5メートルのバーディで締めて通算9アンダーで、後続のプレーを待った。

この日は6差の13位タイからスタートし、1番ではチップインバーディも。
「プレーオフくらいはあるかな、と思っていたので悔しい」と、大逆転Vでのアマプロ通算3勝目は逃したが、7アンダーの「63」でベストスコアの「富士桜賞30万円」も獲得。
表彰式ではホールインワン賞1000万円のうち、竹安のキャディの鈴木さんと、杉浦のキャディの高橋さんの取り分10%の100万円を除いた900万円を、竹安と仲良く分け合い記念撮影に収まった。

左からロピアの高木会長、竹安と杉浦と、竹安の鈴木キャディと、杉浦の高橋キャディ。ありがとうございます!

初優勝の長野に1差の単独2位フィニッシュは、今季3度目のトップ5で、今季の自己ベスト。
「もちろん自信になりました。ちょっとずつよくなっている感覚が自分の中にもあって、それが今日1日ですけどかみ合って、これからが楽しみになりました」。

日大4年の2023年に「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマ優勝を達成し、ルーキーの昨年24年の「日本プロ」でプロ初優勝を飾っており、次の通算3勝目を見据える最終日となった。

関連記事