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三井住友VISA太平洋マスターズ 2022

初日6オーバ…→優勝へ! 星野陸也が最終日もひた走る

最速タイ記録のプロVを狙う蟬川泰果(せみかわ・たいが)と改めて勝負だ。

出場連勝による今季2勝目と、自身の“最多差”優勝記録がかかる。
星野陸也(ほしの・りくや)が3日目に4つ伸ばして3差の2位タイ浮上。

蟬川と、石川との最終日最終組に割って入った。



やはり蟬川と同組だった予選ラウンド初日。
スタートの10番で、1Wで豪打を放った蟬川を見てアイアンに持ち替えたが、ティショットは真左へ。

ダブルボギーで発進するなど、前半9ホールで「40」の大たたき。
「80を叩くのか、と。少し帰りたくなりました」と、苦笑いで当時の心境を明かした。


しかし、「ギャラリーさんも多かったですし、いいところを見せようと。逆にギャラリーさんがいてくれなければずるずると行ってたかもしれない」と、連日の満員御礼を力に。

そこから“27ホール”をかけて、V争いまで持ってきた。


2週前に茨城県で行われた「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」で悲願の地元Vを達成したあと、あえてたっぷり1週間の休養をとった。

今季序盤は海外を行ったり来たり。
「5カ国かけて帰ってきた疲れとかなかなか勝てなかった悔しさとか。試合に出ることは本当に楽しいので一歩踏み出しにくいがしっかり休めることも、一流になるためだ、と」。

かつて言われた先輩プロからの教訓を思い返して、「自分を知ることも大事。少し時間を空ければまたより集中できる。少しゴルフを離れよう」と、自室で趣味のクラブいじりや“鉛貼り”に熱中してきた。

「ごはんもしっかり食べて、調子は良い」と、元気に戻った。


過去には、2001年のダイヤモンドカップで「初日6オーバー・115位タイ→通算11アンダー優勝」という伊澤利光の例もある。

現在賞金ランクは3位。
「残りで2勝しないと賞金王にも届かない。ここでまた1勝できたらいいな」。
一時“6オーバー”からの大大・逆転Vに向けてスパートする。

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