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日本オープンゴルフ選手権競技 2022

中島「恩返しができれば」 蟬川さん「やったるぞ、という気持ち」JGAが生んだ至宝

開幕前最後の調整を終えた前世界1位と、現世界1位がグータッチだ。



現世界1位と前世界1位のグータッチ


先月、プロ転向した中島啓太も、中島に続く史上6人目のアマVを達成した蟬川泰果(せみかわ・たいが)さんも、アマ選抜「ナショナルチーム」の出身者。

今大会主催の日本ゴルフ協会(JGA)が生んだ至宝だ。


先月のプロ転向直前まで2年連続で、アマ世界1位に君臨していた中島
「今週は特別な大会です。JGAさんにはお世話になっていて、ナショナルチームの卒業生ですし、恩返しができれば」と意気込む。

先週の日米共催「ZOZOチャンピオンシップ」では、プロ後も指導を仰ぐ、チームコーチのジョーンズ氏のアドバイスを頼りに12位の成績を持って会場入りした。


三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースは7178ヤードでパー70の設定。
要所で絞ったフェアウェイや、深いラフなど数々の罠の向こうで待つグリーンは、面積が小さく締まっており、非常にタフなコンディションに仕上がっている。

「ショットがまだ良くないので、今の自分ではコースとは相性が悪いと思いますけど、修正ができればチャンス。優勝目指して頑張りたいです」と、開幕前日の19日も練習ラウンド前に、ジョーンズコーチと話し込むなど準備に忙しかった。



今週は蟬川さんをはじめ、元チームメイトもひしめく。

「負けたくない、という気持ちもそうですけど、後輩たちにも何かを残さないといけない。縦のつながりがあるので、僕も先輩たちから学んだことをつなげていけるようにしたいです」と、中島は背中の見せ方にもこだわる。


先週の会場で、松山英樹が「来週はアダムと一緒でしょ?」と予言していた通りに、予選ラウンドは3年ぶりに大会出場するアダム・スコットと、同組となった。

「予想はしていましたし、一緒に回れて嬉しいです」と、喜び、「ギャラリーがたくさん観に来てくださると思う。楽しんでラウンドできれば」と、力に変える。


そして蟬川さんは、今月初めに世界アマランク1位に昇格したばかり。
松山、金谷、そして中島に次ぐ日本人4人目の快挙だ。

「そこに自分がたどり着けたというのは嬉しい部分と、そこまで行けるとは考えていなかったので、意外に“自分すごいな”と、思いました」と、お茶目に自画自賛。


開幕前日の19日午前は石川遼らと共に、アダム・スコットと練習ラウンドする機会を得て「本物だ~」と、夢見心地だった。


スコット(中)と練習ラウンド中の蟬川さん(右)「本物だ~~」


「凄く気さくな方で、最後はサインボールももらいました」と大喜びしながら、自身の現在地をしっかりチェック。

「来年は、PGAツアーとかスポットで何試合か行けたらと思っているので、自分とどのくらいの差があるか」。

スコットにも「ビッグドライブ」などと褒められたそうで、「飛距離的に通用する部分はあるのかなと。それを感じられただけでも凄く収穫でした」と、将来を見据える。


近々のプロ転向を控えて今大会が、アマとして出場する最後のトーナメントとなる見込みだ。

「世界1位として見られていると思うので。まずは予選通過をしたいところですけどやっぱり勝たないと評価されていかないと思うので。もう1勝」と、史上初のプロの試合でアマ2勝をにらむ。

「アマでもプロでも、日本で一番を決める大会。勝てば5年シードでもあり、そういった部分でも本当に魅力的な試合。今週もやったるぞ、という気持ちが芽生えています」。
現世界最強アマも、日本一の称号を本気で獲りに行く。

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