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日本プロゴルフ選手権大会 2022

神戸生まれ、三島育ちの新鋭・吉田泰基「ほぼ100点のゴルフができた」65で暫定首位に

途中でプレーは止まっても、スコアはタイキしなかった。
暫定成績ながら、プロ4年目の吉田泰基(よしだ・たいき)が自身初の単独首位で初日を終えた。



インから出たこの日は、15番でチップイン。17番では段上から7メートルを沈めるなど前半4つのバーディで伸ばした。

折り返しの1番で雷雲接近による競技中断の合図が鳴り、2時間半の待機時間があったが「人柄が素晴らしくてゴルフも上手い」と、尊敬する大学先輩の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)や星野陸也(ほしの・りくや)と楽しく談笑。


特に、厚生労働省後援の「サウナ・スパ健康アドバイザー」の資格を持つ堀川には普段から、よくサウナの効果的な入り方の指南を受けるそうだ。

「未来夢さんの言われたとおりに入ると気持ちよくなります」と笑い、中断時間も「あっという間に過ぎました」と、再開直後の1番と、最後9番では左手前から4メートルのバーディで締めるなど、先輩のおかげで気持ちよくフィニッシュできた。


ここグランフィールズカントリークラブは日大ゴルフ部の三島寮時代に週2のペースで通い、1日1万円のキャディアルバイトに励んだコース。

4年時の2019年に、本年度の開催コースに決定した時から「出場したい」と心に誓い、先月の最終予選で3位通過を果たした。

「大学4年間を過ごした第二の実家。楽しい思い出ばっかりです」と大会初出場の里帰りで、さっそく地の利を生かした。

「一般営業とは難しさが違いますけど、行っちゃいいけないところは知っています」と、ほとんどのホールで得意の1番ウッドを握って狭いエリアを狙い打ち。

16番で2メートルや、3番、7番のきわどいパーパットもしのぎ、ボギーなしの「65」で自己ベストも2打更新。
「今日はほぼ100点のゴルフができたと思います」と満点をつけた。


JGTOが推進する初心者用具のスナッグゴルフから始めて、小3で本ゴルフに移行。香川西高校3年時に「香川県アマ」制覇。日大1年時に「関東大学対抗」で個人V。4年時の2019年に「関西アマ」を制してプロ転向した。


今はABEMAツアーが主戦場だが大学先輩の堀川は、「昔からゴルフが上手いしまじめで練習熱心。タイキも必ずシードが獲れる」と、太鼓判を押した。

6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に続く、今季レギュラーツアー2戦目もまた、5年シードのタイトル戦。
「少ないチャンスを生かしてシードまで行けたらいい。優勝目指して頑張りたい」と、大舞台で一発大逆転を狙っている。


ちなみにあだ名はタイキ。「ときどき豆」は、大学1年時に髪を丸刈りにした時に、先輩たちから「顔が豆みたい」と言われたのが由来だそうだ。
がっしりとした胸板にひょろりと長い足と小さな顔がコースで際立つ24歳の新鋭だ。


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