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中日クラウンズ 2022

目指せおじ・おい同一優勝。今野大喜「まだ残り3日」

ツアー7勝を誇る叔父さんの王冠トロフィーを受け継ぐ好発進だ。

プロ5年目の今野大喜(いまの・だいき)が難攻不落の和合で、自己ベストの「63」を記録。

 

自身の今季初出場を、初日の第1組で出て、1番から連続バーディなど計8つのバーディと、ボギーは一つ。

 7アンダーで回り、上がった時点でダントツの単独首位で戻ったが、本人のテンションはいまひとつ。

 

初日の好発進には覚えがある。

 

昨年9月の「フジサンケイ」や10月の「バンテリン東海」などでも首位スタートを切ったが最後はそれぞれ20位タイ、35位タイに終わった。

 「こういうのは去年もあって、そこから崩すことが多かった」と苦い経験から「とりあえず、まだ残り3日」と、自分をいなすのも無理はない。

 

初日は風もなく、開幕前に降った雨でグリーンもいつもの和合と少し、違った。

 「本来のグリーンより止まりやすかったので。わざとドライバーを持ったり、曲がっても気にせず、あとはピンサイドや奥に外さないとか。“それだけはやっちゃいけない”というのをやらなかった1日」。

 

好条件のうちに、貯金作りに徹して戻った。

 

さて、この好発進を生かして今度こそ、2日目以降も上位で戦う条件は??

 「それは、僕が聞きたいくらい」。

確たる答えは持たないが今オフ、加えてもらった香妻陣一朗の宮崎合宿で、少しは見てきたつもり。

 

「朝起きて、走って、動けないくらいのトレーニングをしてからゴルフをして、またトレーニングして。今まで見たこともないような真剣な香妻さんを見た。みんな隠れてやっている。それが耐える力につながっていくのかな?」と、痛感した矢先に香妻は、国内初戦の「東建ホームメイトカップ」でプレーオフを制した。

 

今野は出場権がなかったが、「最後のバーディパットも、入れるだろうなと思って見ていた」と、自宅のテレビでその瞬間を観戦し、「崩れてもみんな気持ちで乗り切っている。何度も経験して崩れても、持ち堪えられるような実力をつけていくしかない」と、心技体を磨き続ける毎日だ。

 

岐阜県の恵那市出身で、母方の叔父の康晴(やすはる)は通算7勝のプロゴルファーで、1999年大会ではツアー初優勝を飾った歴代覇者。

「そのとき、僕も会場にいたらしいんですけど、まだ2歳くらい。まったく覚えていない」。

叔父と甥の同一大会優勝ならまれに見る快挙。

初勝利の大きな喜びは、実体験で味わおう。



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