
強い風が舞う中で一時は4アンダーで単独トップに立った。
後半の15番と第1打をミスした17番のパー3でボギーを叩いて沈んでも、「このコースは上手くいかないのが当たり前」と、気落ちせず、次の最後18番では、残り95ヤードできゅきゅっとスピンをかけ、右1.5メートルのバーディ締め。
「スコアが伸びないのは分かっていたこと。そこを意識しながら攻めたり、守ったりのメリハリをつけられたのがよかったと思う」と、最後にしっかり返り咲き。
ベテランさえ手こずる和合。
風の初日も慌てず挑めたのは、「所属プロの次にここを回っている」との自負があるから。
22年に、愛知県名古屋市に本社を置く介護事業社「フロンティアの介護」の所属プロになって以降、「メンバーさんと回らせていただくことが増えた」と言い、「行ってはいけない場所とか、攻めてもいい場面とか。体が覚えている。そういうところを活かせた」と、名門コースを手の内にしている。
岐阜県出身。
ツアー通算7勝で、1999年の本大会を制した今野康晴(いまの・やすはる)の甥っ子としてアマ時から活躍し、叔父の出身校でもある日本大学在学中に地元の「中部オープン」を2度制覇(2015年、18年)。
18年にプロ転向し、22年の本大会では自己ベストの5位につけ、アンダー25歳に贈られる特別賞を受賞するなど期待されたが、同年末に発症した股関節痛をきっかけに、出場権の確保に苦労し、今季の優先資格は73位。
今年もチャレンジトーナメントのACNツアーが主戦場だが、推薦をいただいた今週は、勝手知ったるコースで大チャンスだ。
でも、「明日は雨ですし、上手くいかないのが半分以上。気楽にやります」。
勝手知ったるからこそ、気負わない。














