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ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2021

帰りたいのに帰れない。大槻智春は譲らない。地元でV2

髪の毛を切るヒマもなくV争いです©JGTOimages
週末は、アマの方々もハンディなしのガチ勝負。ダブルス戦ではOKだったプロからアマへのアドバイスも禁止となる。

プロもアマも、同じ東コースのバックティから回り、コースの緊迫感も一気に増した。

「予選のダブルス戦もそうでしたが、今日もみなさん本当にお上手で。飛ぶし、凄い球を打っていた。僕も負けないように」と大槻智春。
寡黙なリーダーも、史上初フォーマットのムービングデーに気合が入った。

1番、2番で絶好のチャンスパットを外した。
でも、「5番で手前のカラーからパターで14、5メートルが入った」。
さらに3つのバーディで勢いづいた。
15番の第1打は左のOBゾーンを越していくつもりで打ったが向かい風に押されたのと、気温の低下で距離が稼げずOBに。

ダブルボギーを打ったが「4日間、完璧なゴルフをして優勝、というのはなかなかないかな」と、気にしない。
躓きながらも「67」で、「今日は最低限のゴルフができた」。
2年ぶりの2勝目に向けて、依然として独走キープだ。

開幕から連戦続きに加えて、緊急事態の宣言下。
「髪の毛も、ずいぶん切りにいけてない」。
地元茨城県での今週は、神栖市の実家まで車で1時間あまりで帰れるのに、帰れずじまい。

翌24日、月曜日はさらに家から近くのザ・ロイヤルゴルフクラブで「全米オープン」の出場権をかけた36ホール決着も控える。

「帰るヒマも切るヒマもありません。そろそろ本当に、髪の毛切りたい」。
思いを堪えてまい進する。
「本当なら、ギャラリーのいる前で勝てれば最高」の地元試合も一般非公開。
「見に来ていただけるようになったら、思いももっと高まると思いますが」と、今は我慢のV争い。
「地元で2勝目ができたら」。
すぐそばから家族に吉報を届ける。

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