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遼に続いて稜介も?! 木下が賞金王と米挑戦をてんびん中

てんびん中…©JGTOimages
もともと、ショットは「アドレスした時点で球筋がはっきりイメージできる」と、好調だ。
それに加えて先々週の空き週に、奥嶋誠昭コーチの指導で「今までの考えすぎを、ある意味適当にというスタイルに変えたらパットも良くて」となれば、現在賞金2位に死角なし。

しかもここ城陽は、知人のメンバーさん同伴でひと月に一度は回る。
狭いフェアウェイも、硬くてスピードもある砲台のグリーンも「どこを狙えばチャンスにつくかも知っている」と、我が庭同然。

初日の好ダッシュも当然だった。

出だしの1番でラフから2メートルに寄せたチャンスを奪うと2番で8メートルを沈める連続バーディを奪った。

前半9ホールを再び連続バーディで締めくくると後半、15番では2打目がラフにすっぽり埋まるピンチを、4アイアンで3メートルの下りにつけた読みも完璧だった。

プロ8年目の木下稜介がボギーなしの「65」で回り、「このコースで勝てたら最高」と、ツアー3勝目に向かって思惑通りの好発進した。

1位の星野陸也との差は100万円もない。
「賞金王は、昨年開幕から言ってきた夢。英樹も遼も獲ってるし、同級生として3人目になりたい」。

目標の松山や石川の存在こそが、簡単に答えが出せない迷いの原因になろうとは。

来月のブリヂストンオープン終了時点の賞金ランクトップ5に米二部「コーンフェリーツアー」の最終予選会に挑戦できると知ったのは、今週月曜日に出た「石川、米再挑戦」のニュースを見たからだ。

「それなら、僕も行きたい」。
7月の全英オープンを含む今夏の海外遠征で「英樹と同じところで戦いたい」との思いを強めて帰ったばかり。

「結果を出すにはそのフィールドでやらないと、上手くなれない。できるだけ早く海外へ」と、募る思いを実現するチャンスがいま目の前にある。

一方で「日本でやっている以上は夢であり、あこがれ」と賞金王への憧憬も捨てきれず、「気持ちはまだ半々」とグルグルしている。

「海外には行きたいけど、予選会に行ってしまうと秋の大きな試合に出られず賞金王は無理だと思う。どうしましょう…。これはぎりぎりまで迷うと思う」。
なんとも贅沢な悩みもまた30歳の燃料だ。