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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2021

@河本力さんが「胸を借りて」2イーグル

21歳の将来はまだ決めきれません©JGTOimages
プロ転向を控えた21歳が、来季を占うロケットダッシュだ。
日体大4年で、河本結さんの弟・力(りき)さんが1差の2位タイにつけた。

落としどころが狭くて、傾斜の難コースでプロもうらやむ自慢の飛距離を封印しても、ドライバーを握ったホールは最大限に効果を発揮。

前半5番と後半12番で1日2イーグル。
5番は、左手前13メートルに2オンしたのをねじ込んだ。
12番では168ヤードを8アイアンで50センチにくっつけ楽々だった。

16番ではあわや「左OBしかけ」の第1打もあったが運良くセーフ。
レイアップしたという3打目も、しっかり手前カラーに運んでナイスパーセーブを見せた。

3年前から学ぶ目澤コーチが今年から、松山英樹を教えはじめて「最近はほったらかし」と、冗談交じりにいじけたが、「解放されすぎていた左サイドに壁を作ってスイングしたら、いい方向に向き出した」と、自分なりの試行錯誤で徐々に上向き。

「4つのパー5で毎日バーディ。1日4アンダーを目標に」と、初日はそこに2つおまけをくっつけ「たまたまですよ」と、学生の身分で謙遜。

「もちろん、プロの試合で勝てれば理想ですが現実を見たら厳しい。チャンスがあれば掴みきる、という気持ちは持っていますが明日以降もプロのみなさんの胸を借りて」と、明日も謙虚に豪打で挑む。

このあとまだいくつかプロとアマの試合に出ながら来季ツアーの出場権をかけたサードQTに挑戦。そこから12月のファイナルQTまで進んでプロ転向…という計画だが、ひとつ狂いが出るとすれば11月だ。

3日にドバイで開幕するアジアアマで優勝を飾れば来年4月のマスターズに出られるが、それまでアマ資格を保持していなければならない。
「もちろん、出られるなら絶対にマスターズ」と、そこには迷いも躊躇もなかった。

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