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中日クラウンズ 2021

あと3試合、あと500万…。高山忠洋が馴染みの和合で復活のV争い

©JGTOimages
嫌でも聞こえてくるカウントダウンを、懸命に打ち消すV争いだ。
3日目の第2ラウンドを終えて、5人タイの暫定首位につけたプロ21年の高山忠洋。
馴染みの名古屋でシード権の復活を求めて薄氷のプレーを繰り広げる。

この日は後半11番で、バンカー目玉のダブルボギーを叩いた。
だがすぐ12番で、グリーンのカラーから起死回生のチップイン。
さらに17番から上りの連続バーディでリーダーボードに残った。

18年夏に目の病気で離脱。手術に踏み切り半年間の絶対安静とリハビリを経て、昨年9月のフジサンケイクラシックでツアー復帰を果たした。

特別保証制度を行使して、出場可能な試合はそこから計9試合。
だが、先週の「関西オープン」まで6戦中4戦で予選落ちを喫した。

ついに、本大会を含めて残り3戦の勝負となった。

コロナ禍で、ただでさえ試合数や賞金の減額が続く上に、今週は3日間の競技短縮だ。
それでも、ノルマはちっとも減らない。
あと3試合で約500万円を稼いで、18年の賞金シードのボーダーライン(1474万8289円=69位)に到達しなければならない。

だが、「計算すると、結果そこにしかいかない。不利な条件が、続いてますけど、1ショット1ショット未来につなげていくために。賞金は考えない」と、最終日を前に邪念を払う。

伝統の和合も、すっかり若手に占拠された感じはある。
でも「飛距離なら、ギアのテクノロジーでまだ戦える」と、へこたれない。

2000年に、この「中日クラウンズ」でデビュー戦を迎えてから21年。
「積み重ねた経験を整理し、引き出して勝負する。チャンスがあれば優勝も」と、あきらめない。

「ここには応援してくださる方が、たくさんいるので」。
昨夏、妻の実家近くの静岡県熱海に引っ越したが、ここ名古屋は18歳から25年間を過ごした馴染みの庭。
10年ぶりの復活V6で、恩人らを喜ばす。

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