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石川遼は1差2位に「まだまだ」

もうひと転がり…©JGTOimages
2差で迎えた18番。グリーン右のエッジから打った2打目のアプローチは、フックラインを描いてカップのわずか手前で止まった。
「もうひと転がりで入ってくれれば、それは完璧なハッピーエンドだったんですけど」。
チップインイーグル逃しの6バーディ、1ボギーで「67」。
通算16アンダーで、石川遼がスコア集計所に入ると、すぐに周囲がざわついた。

後ろで回るビンセントが18番の第1打を大きく左に曲げた。
OBは免れたが、崖下の窮地に落ちた。

ビンセントが2打目をまず、フェアウェイに脱出したのを会場モニターで、確認してから部屋を出た。
プレーオフを見据えてパッティンググリーンで準備を始めたが、ビンセントがパーを死守してけっきょく出番は来なかった。
1差で大会2勝目と、19年以来のツアー通算18勝目と、シーズン初優勝を逃した。

「結果的にはイーグルが必要だったなと思うんですけど、でもあそこでイーグル取れなかったからと言って、18番のせいになる訳じゃない」と、決着後に改めて気持ちを整理。

「上の順位でやるのは楽しいな、と思いますけど、あまり成績は、気にしていない感じが正直ある」。

3位タイから出た最終日は「リーダーボードは当然、見ていました」と、ビンセントとの2打差を追いながらも「他の選手のスコアは自分でどうすることもできない。自分のやるべきことに集中した」。
序盤の大混戦から、ビンセントが後続を引き離しにかかった後半も石川は、最後まで追い続けてその背中に迫ったが「本当、まだまだだと思います、いろんな事が。満足いっていない。悔しい部分が4日間を通して多いので」。

中でも一番は、パーに終わった13番のパー5という。
「ラフからのアイアンを引っ掛けちゃった」と、2打目を左奥ラフに外した場面。
「右のバンカーからのオッケーバーディを狙ってたんですけど、そこに打てなかったのは練習不足。スイングをまだ作っている段階。もっと練習したいな」。
1年半続けてきたスイング改良は、まだ道半ば。
内容と結果を冷静に精査して、惜敗を受け止めていた。

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