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東建ホームメイトカップ 2021

拓実の勝負メシを食っちゃった!! 3打差4位の大岩龍一

某ハンバーグ店です©JGTOimages
最終日の競技再開を、首位と3差の4位Tで待つ。
23歳の大岩龍一。
182センチの長身と、JGTO公式ホームページのプロフィールより最近は3キロほどスリムになったが体重は89キロ。

名字の一文字を取って「岩(がん)ちゃん」は、あだ名を裏切らないがっしりとした体つき。

雨中の2日目は圧巻の「63」。しかもボギーなしの8バーディを獲ってきた。
初出場の開幕戦で、初日1オーバー71位の圏外から自身のツアー新記録を出して優勝争いに加わった。

「でも、僕は驚きませんね」と、証言したのは日大の1つ先輩で、ツアー3勝の星野陸也だ。
「岩ちゃんは、なんなら僕より遠くに飛ばすし、しかも全然曲がらない。小技もそつなくこなすし弱点がない。ノってくるとどんどんピンに筋ってスコアを伸ばす。今日もそんなゴルフができたんでしょう」。

だから今年3月に、星野が誘った宮崎合宿でも伝えた。
「岩ちゃんならすぐにシードも獲れるし、なんなら優勝もすぐ出来る」。
「そんなそんな…」と恐縮したものだが、先輩が言ったとおりに、初戦からいきなりのV争い。

お父さんの勧めで8歳からゴルフを始めた大岩。
「本当はサッカーのほうが好きでしたが、なんかもう、最初からそういう流れになっていた」と、20歳の2018年にプロ入り。

初年度のQTは失敗したが、翌19年に参加したアジアの下部ツアーで優勝を飾るなど、爪痕を残した。
また、同年のAbemaTVツアーでは、国内プロ初戦の「太平洋クラブチャレンジ」でプレーオフ負けの2位。同賞金ランク20位で、20ー21シーズンに挑む。

「僕にはレギュラーツアーの経験がないので明日はどういうメンタルで行けるのか…」と、殊勝に言ったがどうして、経歴はなかなかもの。

同じPINGの契約選手でジュニア期からよく知る首位の金谷拓実は1つ年下だが「僕の物差しで測るのは失礼なくらい。凄すぎちゃって…。開幕戦の最終日に、彼と3打差しかないというのはすごく嬉しい」と謙虚に、初戦から同じ渦中に自分もいられることを喜ぶ。

3日目が中止となったこの日17日は、午前中に宿近くの練習場で軽くスイングチェック。
「ドライバーはあえて打たず、ウェッジの片手打ちでクラブの軌道を確認。1時間半ほどで、またホテルに帰ってあとはゆっくりして過ごします」と、最終日の闘志をじっくりと温める。

ちなみに、15日は大会初日の夜のこと。
「拓実は、試合でゲンを担いでいっつもこの店で食べるんだって」などとキャディさんと話しながら、某ハンバーグ店に入ったところ…。
「ほんとに拓実いたーーー!」。
去年から噂されていた、金谷の勝負メシの話は本当だった。
「その日、拓実が何を食べていたかまでは見なかったですけど、僕はチーズディッシュバーグにしましたよ」。
確か、金谷がいつも頼むのもそれ!!

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