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フジサンケイクラシック 2020

2戦連続Vがかかる。関藤直熙(せきとうなおき)が感激の”再会初戦”

10余年の時を経て、再開初戦に感動の再会だ。”2戦連続V”がかかる新顔、関藤直熙(せきとうなおき、=写真右)が大先輩と、感染予防の”ひじタッチ”。

同じ広島出身の谷原秀人は、「幼い頃から憧れの人でした」。
谷原が、2007年に地元で立ち上げたジュニア大会「谷原秀人ジュニアクラシック」に関藤は、初回から3年連続で出場。
「優勝はできなかったけど確か2位、2位、3位…の成績だったと思います」。
また、最初の年には、なんとホールインワンを達成。
その時、谷原がプレゼントしてくれたサンバイザーは今も大事な宝物だ。

大会では試合後に、谷原によるジュニアレッスン会も行われる。
「あの時、教えた小学生といま、一緒の試合に出られるって…なんか、不思議な感覚。凄くない?」と感激した谷原は、この日1日・火曜日の練習ラウンドに関藤を誘い、「上手い。全然曲がんない。俺の打てない球を打つ」と、成長ぶりにも目を見張った。

谷原が、07年に優勝経験もある、ここ富士桜カントリー倶楽部の攻略法も、関藤に惜しみなく伝授。
「このコースは標高の関係で、通常より球が飛ぶとかグリーンには、富士山からの目があるなど、谷原さんに教えていただいたことを、明日もう1日しっかり練習したい」と関藤は、10余年越しのレッスンに改めて感謝した。

ラウンド後のおさらい練習に向かう際に、今度は幼なじみとばったり再会。これまた感激のひじタッチで、懐かしがった。

昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマVを飾った金谷拓実さんとは小学時からの友人で、広島国際学院高では関藤の2学年後輩だった。

今でもSNSでたまに連絡を取り合う仲だが、プロの試合で会うのはこれが初めて。
「拓実とは、谷原さんのジュニア大会にも一緒に出てたんです。今こうしてまた、同じ場所でプレーできるのは、とても嬉しいし、すごく励みになります」。

昨年のアジアンツアー二部では賞金王に輝いた。
QT11位の資格で今季から、本格参戦する日本ツアーはコロナ禍で、次々と活躍の場を失いながらも、先月7月のエキシビション競技「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」では、優勝を飾った。

男子ゴルフは8か月ぶりの再開初戦で、関藤には”2戦連続優勝”がかかるが「コースも難しいですし、そんなのおこがましい…。まずは予選通過を目標に、出来るだけ上位を目指して頑張ります」。
最終日には、祝福のひじタッチを受けられたら最高だ。

  • 金谷さん(右)とも”再会初戦”

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