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フジサンケイクラシック 2020

石川遼が、再開初戦を前に意気込み

8か月ぶりの再開初戦を翌3日に控えて石川遼が、オンライン会見に臨んだ。
まずは、選手会副会長の顔で応えた。
「今年の国内ツアーが今週、初めて行われます。開催を決断してくださった各方面のみなさまに、選手一同、感謝の気持ちで一杯です」。

開幕2日前の1日火曜日に、公開した第二弾のプロモーションビデオについては、PR担当兼ファンプロジェクトリーダーとして、みんなの思いを代弁。

「ファンのみなさんがいて、盛り上がれる。今週は、無観客でも応援してくださる方がいる。感謝を忘れずプレーしたい。そういう選手みんなの思いを込めました」。

せっかくの再開初戦も、ファンの目の前でお見せすることはできないが、競技の模様はフジテレビのBSチャンネルで毎日、生中継される。

「生観戦していただけないのは残念ですが、臨場感を重要視した中継スタイル。試合再開が、この大会で本当に良かったと思っています。徐々にこの状況で対応していって、観客を入れるならどうするか、ということも試行錯誤しているところ。
ファンの方と、また心置きなく盛り上がれる日というのを楽しみにしています」と、呼びかけた。

今大会では2010年に連覇を達成。
3度目の勝利がかかる今年は先週、全米プロ出場後の自主隔離が終わったばかりだ。
「ショットの練習ができないのはけっこう、きつかったです。隔離が終わってすぐ練習した時は、ショットが悪くなっている印象がありました」と、弊害もあったが「開催が決まったからには全力で頑張ろう、と。この大会のために、全力で準備をしてきました」。
不安は努力で払拭してきた。

3月から指導を受ける田中剛コーチと取り組むスイング改造も順調だ。

1日の火曜日から、練習ラウンドを重ねた好相性のコースは、「数か所改修されて、より難しい印象。ティショットとアイアンがカギになる。グリーン周りの難易度も上っていて、そこは警戒しています」と、入念に下見を重ねた。

本大会終了後は再びPCR検査を受診。無事、陰性の診断を受けたらその証明書を持って渡米する。
2週後の「全米オープン」で、今季2戦目のメジャーに挑む。

今年の会場となるNYのウィングフッドのラフの深さは、例年以上という噂もあり先日、たまたま検索したネットでジャスティン・トーマスが、「7か8オーバーでも勝てるかもしれない」と言っているのを見て「めちゃくちゃビビってます」と、打ち明けた。

きゅうきょ、深いラフから脱出用の5ウッドをメーカーに作ってもらったといい、「いい1本ができました。それでなるべく距離を稼いでいく」。
この日の練習ラウンドでもわざと深いラフにボールを入れたり、試打を重ねて感触を確かめた。
「全米プロよりも良いゴルフ、良いパフォーマンスが出せるように。1試合ごとに成長していけるように頑張りたい。今週も、目の前の1打1打にベストを尽くして、頑張っていくだけ」。

今年2度目の出発前に、大会3勝目で弾みをつける。

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