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日本オープンゴルフ選手権競技 2020

石川遼が「前のめり」の65。上昇ムードでZOZOへ

来週も頑張ってきます©JGTOimages
舞台のすみれは、普段もっともよく練習するコースのひとつ。
石川遼が、最終日のベストスコアとなる「65」で回って、2打差の3位タイで終えた。

「今日は、プライベートの時でも回れないようなスコアが出せた」。

自身の初タイトルへ、馴染みのコースで最後の望みにかけた。
「今日は4アンダーか5アンダーで回らないと優勝のチャンスはゼロ。昨日までとプランを変えて、前のめりに行ったのがうまくハマった」。

3日間とも、3Wで打っていたスタートの1番。
「今日はバーディで出たい。ドライバーで打った」。
フェアウェイからPWで寄せたチャンスパットは外したが、すでにエンジンはかかっていた。
「2番でも3Wで前に飛ばして。セカンドを9番で打てたり」と、この日最初のバーディ。
さらにギアを入れた。

前日まで4Iで打った後半の14番も、この日は1Wを握ってバーディにつなげるなど、「最終日に、追いかける側のプレーができた」という。

3オーバーの63位と、出遅れた初日が痛い。
だが、「優勝争いにはギリギリ絡めるところ」と冷静に、尻上がりの遼チャージ。
「やるべき事が、闘争心でみえなくなることもなく、落ち着いてできた」。
イーグル狙いの18番は、40ヤードのバンカーから寄せた5メートルのバーディトライにはなったが、最後のチャンスも逃さなかった。
この日、7つ目のバーディで締めて「次の試合に向けて収穫も非常に多かったと思います」。ガッツポーズに確信が込もった。

次週は「ZOZOチャンピオンシップ」。今年は米開催となったビッグイベントに、2年連続で出場する。
「来週は、さらに大きな舞台で凄く楽しみ。自分のやるべきことをしっかりやって、(先月の)全米オープンと、今週で得られた収穫を、出していければいいなと思います」。

馴染みのすみれでつかんだ感触も大切にバッグに詰め込み、翌19日月曜日に日本を発つ。

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