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中日クラウンズ 2019

青木功が令和最初の名誉スターター

令和最初の国内男子ゴルフは60回の記念大会。
大会初日のおめでたムードにレジェンドたちが拍車をかけた。
JGTO会長で、1980年の3連覇を含む大会5勝を誇る青木功が名誉スターターをつとめた。

2年前の今大会を最後に、試合はとんとご無沙汰だ。
ほかのプロに紛れて練習場で肩慣らしをしたいが、出場選手以外の打撃は禁止されている。
グっと堪えてせめて、時間ギリギリまで舞台裏でブンブン素振りをして備えても、大観衆の前で久々のティショットは「試合やるより痺れる…!!」。
まして、次の組でティオフを控えたジャンボや石川遼まで、じっと見ている。
打つ前に、ジャンボが青木の物マネをしたりして、場を和ませてくれてもやっぱり「緊張するなあ…!!」。

懇親のドライバーで、フェアウェイをしっかりとらえて安堵した。
10連休の真っただ中の大会初日。
「60回の記念大会だし、まして令和になったから、それを見届けにきてくれたのかな。ありがたい」。
駆け付けてくださった大ギャラリーの前で、会心の一打にありったけの感謝をこめた。

「本当はジャンボと並んでやりたかったけど、ジャンボは本戦だから」。
今なお現役にこだわり続ける永遠のライバルが、続いて打ったティショットもまた見事で会場は大いに沸いた。
レジェンドたちが、それぞれの立場でみなさんとご一緒に、記念大会と新時代を祝うことができて、世界のアオキは満足だ。
「こういうことをやらしていただけるのも、大変名誉なこと。これからも2020年に向かってますます盛り上げていきたいな」。
今年のJGTOのスローガンは「世代へ繋ぐ」。
令和の時代もしっかりと、バトンをつないでいく。

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