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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2019

ツアー3勝の片岡大育、同4勝の金亨成らがシード陥落

今季のシード選手65人が確定し、11人が初シード入りを果たした。新顔が加われば、その分だけ圏外に弾かれる選手が出てしまう。今年、賞金シード落ちを喫したのは18人。

プロ13年目の片岡大育(かたおかだいすけ)は、13年から守ってきたシード権を失った。
賞金ランクの79位から、逆転のシード権確保を狙ったが、届かなかった。

インスタートの”裏街道”から出た最終9番ホールは、V争いなさがらの盛り上がりを見せた。

来季を占う1メートルのバーディパットは、「近いけど、きつい下りのけっこう切れるスライスライン。難しかった」。加えて、過去3勝を振り返っても「優勝争いと似たようなプレッシャー」。

執念で沈めた。駆け付けた地元ファンが、どっと沸いた。通算12アンダーの14位タイで上がった。
その際の仮想ランキングは63位だった。
会場は一時、喜びに満ちた。
一度は65位のボーダー圏内に潜り込み、地の利に感謝した片岡。

中1で初めて回った地元高知の「kochi黒潮カントリークラブ」は、かつての所属コースでもあり、勝手知ったる我が庭。
「こんな感じで戻ってきたくはなかったですが、自分の知り尽くしたコースで良い時の感覚もある。そこで今年最後のトーナメントがあるというのはラッキーだし、ありがたいこと」。
そう話して、後片付けを始めたが、急転。
あとから上がってきた選手たちに次々と抜かれて、最後はランク73位まで落ちた。
次週は12月5日から、6日間の日程で行われるファイナルQT(茨城県のセントラルゴルフクラブ 東・西コース)に向かうため、慌ただしく地元コースを辞した。

片岡のほかに、陥落の18人の中には女性ファンの支持が多い馴染みの選手の名前も。
韓国の金亨成(キムヒョンソン)は、大会を57位で終えて、賞金ランク90位でシード落ち。
09年からシード権を守り、日本で4勝を重ねたが、39歳の今年は左足付け根の痛みに悩まされて、結果に恵まれなかった。
「12年ぶりのQTです。つらいですが、必ずまた戻ります」。気丈に言った。

<2019年度の賞金シード落ち>
賞金68位 嘉数光倫
賞金69位 S・H・キム(韓国)
賞金70位 趙珉珪(チョミンギュ、韓国)
賞金72位 ラヒル・ガンジー(インド)
賞金73位 片岡大育
賞金74位 額賀辰徳 (優勝による複数年シード有)
賞金75位 プラヤド・マークセン(タイ)
賞金77位 川村昌弘 (欧州ツアーシード入りでのシード有)
賞金78位 上井邦裕
賞金79位 竹安俊也
賞金80位 詹世昌(センセショウ、台湾)
賞金86位 近藤智弘
賞金87位 木下裕太 (優勝による複数年シード有)
賞金90位 金亨成(キムヒョンソン、韓国)
賞金98位 タンヤゴーン・クロンパ(タイ)
賞金99位 ラタノン・ワナスリチャン(タイ)
賞金タイ)104位 谷口徹 (優勝による複数年シード有)
賞金107位 デービッド・オー(米国)
賞金123位 宮里優作 (17年賞金王よる複数年シード有)
  • また必ず戻ります。ヒョンソン

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