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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025
片岡大育が2週続けて滑り込みからの好発進。第二の地元で復活チャンス
2週続けて、現地ウェイティングで滑り込み出場を果たした片岡大育(かたおか・だいすけ)が、2週続けて好スタートを切った。

ピッチングで打った110ヤードの第3打が入った前半18番のイーグルを含む「63」は、ボギーなしの6バーディと、「完璧です」と即答できる内容。
「パットが凄い良かった。パットで流れを作れた」と、首位と1差の2位タイにつけた。
シード権を持たない片岡の現在の出場優先順位は44位と、出れるか出れないかの瀬戸際で、先週の「ANAオープン」も、月曜日の予選会から挑戦したが突破はならず。
そのまま北海道に居残り、繰り上げ出場が決定したのはスタートのわずか30分前とドタバタでも、「いつでも出られる準備はしていた」と、6位発進していた。
今週もまた、予選会に出場。
腰痛でやむなく途中棄権し、拠点の高松にいったん戻っていたが、今回は開幕前日の水曜・正午に繰り上げ出場が決定し、試合に備えて別のアイアンセットに取り替える余裕もあった。
「5月くらいからティショットも落ち着いてきて、試合に出たいという気持ちが凄い強かったので、この2試合はすごく嬉しい」と、喜びいさんでやってきた。
「出たい気持ちがありすぎて、ずっとソワソワしていたんですけど、心を落ち着かせて。平常心を心掛けた」と、2週続きの繰り上げ出場で、2週続きの好発進に成功した。
大会の地元大阪は、2013年に地元の高知県から越してきて、一昨年の2023年まで10年過ごした馴染みの土地。
「あの方も、関西にいた時に、ファンになってくださった方なんです」と、プレー後になじみの顔を見つけて歩み寄り、18番でチップインイーグルを決めたボールをプレゼントした。
「このコースはあまり知らないんですけど戻ってくると、やっぱり懐かしいな、と思うし、空気感はホームに近い」。
ツアー通算3勝のうち、2015年に初優勝を飾ったのは滋賀県で行われた「関西オープン」と、少なからずの縁もある。
6年ぶりのシード復活を模索する中で手にした希少なチャンス。
「欲を言えば上でやりたいですけど、今まで欲を出していいことがなかった」。
データでも顕著で、今季予選カット前の平均ストローク「69.438」に対して、第3、第4ラウンドともに70台を超える。
「…出ちゃってるんでしょうね」と、苦笑。
「欲だけは出さないように、ひとつひとつ丁寧にやりたいな」。
改めて無欲のプレーを肝に銘じた。














